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修の後ろ向きなページ 

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2010.07.15
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カテゴリ:必殺
さて、チャプター切りも兼ねて、「必殺仕事人2010」再視聴しましたよ。
やっぱり、うむ、よかったです!

今回の主役、風間右京乃助の心情を丹念に追っていて、
それ以外のことにあまり重点を置かず、焦点を絞っているのがいいですね。
小五郎をはじめ、仕事人たちは傍観者ですが、
失礼ながら現状のキャラでは、その方が没頭しやすいプロットだと思います。

右京乃助を取り巻く人物も、皆くせ者ばかりで、
誰が、何がいちばんの悪なのか、判りにくいです。
演じる役者の力量もあると思いますが、これが見ごたえありました。
右京乃助が許されざる悪、と見定まってからは、
逆に却って単調になりますが、この辺はたぶん意図的なつくりでしょうね。
犯人当てのミステリ仕立ての筋書きにしようという意図と、
正義とは、悪とは何かを視聴者に問いかけるためと思います。
「理はどっちにある」という小五郎の言葉からも、それはわかります。
この辺に興味を持てるかどうかで、評価が分かれそうな気がしますね。

助け人~仕業人あたりの、必殺が必殺シリーズになっていく過程での、
いちばん典型的な話を見ているようで、好感が持てました。
つまりは、ストーリーに人物をはめ込むのでなく、
人物の行動を追う事でストーリーが出来ていくような、そんな話のつくりなのですよね。
脚本の森下さんは、2009放送時から評判がよく、
私もお気に入りの脚本家さんでしたが、そのいいところが出ていたと思います。
(余談ですが2009メインライターの寺田さんは、典型的な「ストーリーに人物をはめ込む」
タイプで、その意欲は買いながらも、人物の行動が不自然でいまひとつでした)

もちろんよくない部分もあって、その際たるものは、放送時間が長すぎること!
この手の話は、長くても2時間(通常の「土ワイ」枠)でやるべきで、
わざわざ延長してまで見せなきゃならないことは、何もなかったと思います。
おかげでちょっと間延びした印象になったことが残念です。
その割りに描写の足りない部分もあったりして(匳が江戸に戻れた理由とか)、
この辺の配分は気を使って欲しいですね。

あと、前回の日記で「大きな話を持ち出さず」と書きましたが、
結果的に老中が仕事の相手になったのは、充分大きな話ですね(汗)
ただ今回は「大仕事」を見せるのが製作意図でないことはわかるし、
「事業仕分け」がテーマである以上、一定以上の役職が相手になることは
避けられないので、まあやむを得ないでしょうか。
視聴者には極力、難敵という印象を与えないつくりだったと思います。
ただ、個人的にはあまり大物を相手にして欲しくないですね。
ましてこういう一人の人物の心情や行動を追う話の場合、
身の丈にあった規模にして欲しいです。

あとは断片的に…

まず主水の扱い、前回も書きましたが、うまい扱いでした。
作中では西へ配置換えになっただけなのに、
妙に感傷的なのが不自然、という意見もあったようですが、
これをあっさり済ませるのは番組制作上不可能ですからね。
私は可能な限り本編に溶け込む形で、
製作陣のリスペクトを表せていたんじゃないかと思います。
ただまあ確かに、唐突なOPナレは不自然ですが、
私は全体の評価を損なうほどではないと思います。
それよりは、主水の配置換えを、お菊が知っているのに
小五郎が知らないことの方が不自然に感じました。
立場を逆にした方がよかったと思います。

そうだ、主水にバンク映像で殺しをさせなかったことは、本当によかった!
よくやってくれました。それがいちばん不自然ですものね。
それをやられたら、いくら私でも全体の評価に影響していたと思います。

小五郎、涼次、匳たち仕事人は…まとめ書き失礼(汗)ですが、
それぞれキャラがはまってきた感じですね。
何というか、ちゃんと画面の中で「生きて動いている」という気がしましたよ。

女房妊娠!小五郎慌てる、の件が、ストーリーに絡んでいたのが意外です。
予告等でしつこく宣伝するくらいだから、きっと軽く流されると思っていました。

涼次は、江戸を離れてから底辺生活だったのが面白いですね。
そこで、貧乏な村人から白飯を盗み食いするシーンがありますが、
これはまかり間違えば切実な恨みを買う行為…になり兼ねないですが、
(その直後に飢えて自殺した村人の描写があるんですよ!)
ギャグシーン的に流していて、現在でもこういう描写が許されることにホッとしました。

匳は…本編に全く絡んでいないですが、ダンスで存在を示しました(汗)
これも賛否あるようですが…少なくとも見た感じはお陰参りをの踊りを
逸脱するものではないですね。荒廃した世の中にお陰参りは自然だし…
私としては、こんな些細なことまで違和感感じてたら、必殺は見られないと思います。

お菊は、何というかそつがなく…
主水の去就、なぜ知っていたんでしょうかね。

右京乃助、今回の主役ですが、
自分の理想と目的持って、強く生きてるそのはずなのに、
世間の敵だと言われても、身震いするほど腹が立つこともなく、
甘んじて受け入れて、挫折すると極端に心変わりする様は、
とてもよく気持ちがわかります。
人間の強さと弱さ、もろさ、そんなものが全身に感じられました。

老中沢木、普請奉行酒巻、霧島…いや、
津川、本田、かたせ各氏の熱演は、この作品の評価に大きく影響していますね。
特に津川氏は意外性があってよかったです。

あと、カルタの力(りき)…ちょっと存在薄い感じですね。
役者(内藤氏)に重みがあってよかったという意見もありますが、
まあ確かに必殺に欲しい人ではありますが、
今回に限っては、別にいなくても話は成り立つような。
もう少し話に咬ませて欲しかったです。
江戸中の仕事人に顔が聞くお菊と旧知なことは、
特に不自然ではないはずですが、やっぱり単発SP時代の、
薄っぺらな仕事人を思い出して、印象はよくないです。
これは内藤氏がかわいそう…なので、今後に期待ですね。

殺しは…
そういえば、2009最終回以降も、涼次(主水も?)以外は
仕事を続けていたことが判りますね。
またクライマックス前、小五郎と馬上の右京乃助の睨み合いに
トランペットのイントロが流れて、このまま仕事に突入か?と思ったら、
匳が割って入ることで何度もトランペットが打ち消される演出が面白いですね。
仕掛人あたりでも似たような演出があったと思います。

匳は、殺しのテーマのイントロを加工せず、
新仕置出陣そのままでしたが、やっぱりこの方がいいですね。

涼次と力(りき)がセットで想い出の糸車、
小五郎と涼次セットで主水の殺しテーマという、
ちょっと変わったBGMの使い方でした。

小五郎以外はシンプルな扱いで、
ラストの小五郎を引き立てていたと思います。
あえて、主水のテーマを受け継ぐのかどうかには深く触れず…

断片的な感想はこんな感じです。
まだまだ書き忘れ、気づいていないこと等、
色々あると思いますが、何かあったらまた書きます。
ともかく今回は(も)よかったです!次回作に期待大ですね。





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Last updated  2010.07.15 22:27:46
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トマトっこ@ Re:週末には外出をどうぞ(04/13) こんばんは。 今度はどちらへ行かれてい…
修0000@ Re:おかえりなさい(03/30) どうもです >千歳人さん えーと、も…
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