告白
この間、母に「ごめんね。うち結婚しないから。」って伝えた。それが母にとってどんなにつらいのかは、わかってる。だけど、母もまたうちの心もわかってる。そう感じてやっと言えた。「それとたぶん子どもも産めない。」母は「よかさ、あんたの人生よ。」と言ってくれた。同じ女として、いままでのうちを見ててくれた人。何があってもそばにいてくれた人。何も聞かないけれど、うちのことをわかってくれてる人。でも、きっと母はあきらめてない。それもわかる。選択したわけじゃない。卑下して判断したのでもない。それが自分の生き方だと感じたから。心にちょっとでも嘘のあることはもう言いたくない。結婚しないこと、子供を産めないことは悲しいことでもない。女を捨てたわけでも、恋愛をしないわけでもない。子どもを育てないわけでもない。ただ心に嘘はつけないだけ。そうはいっても、生きている限り、一緒に過ごす人が現れるかもしれない。子どもも授かるかもしれない。すべては導かれるままに。執着を捨てて歩むだけ。愛を学ぶために生まれてきたんだから。