カテゴリ:株式投資
道場の忘年会で先輩から株式投資についての質問を受けた。
その方は最近になって「株式投資」を始めたとのこと。 話を聞くと、マネー雑誌で推奨する銘柄を購入したらしい。 それだけ聞けば全く知識が無いことが分かる。 そもそも数百円の雑誌を購入して、それで投資で儲けようとしてること自体がおかしなことに気付いていない。(結果的に安い情報は高くつく) 雑誌の推奨銘柄は、裏を返せばその銘柄を売りたい側が推奨させている、というもの。 本当に儲けが確実な情報(インサイダー情報など)は決して表に出てこない。 自分の場合は、雑誌で推奨されている銘柄は、「絶対買ってはならない」銘柄として認識する。 あわよくば、空売りできるかどうかの目線でその銘柄を調べる。 話を戻すと、その先輩が購入した銘柄は、いわゆる個人投資家が好む銘柄であり、かつ仕手株色の強いものだった。 とても素人が儲けを出せる銘柄ではない。 先輩なのであまり厳しいアドバイスはできないが、やんわりと賢明な選択ではないことを伝えた。 とはいえ、NISA口座でそういう右も左もわからない個人投資家が沢山参加してくれることで、自分が有利になっているのは確かなこと。 努力をせず、簡単に儲かると思って、株式市場にお金を投じる人々がいるからこそ、トレーダーは食べていけるのだ。 たとえるなら、素手で紛争地帯の真ん中で立ってるようなもの。 身を隠すことを覚えるだけで損失をかなり減らせるのに、自分の現状を知らないというのは傍から見ると痛々しい。 見方を変えると、株式市場という「パチンコ台」で遊んでいるつもりなら、傍からとやかくいう筋合いはない。 株でギャンブルをしてるなら、その人が求めているのは「利益」ではなく、「興奮」なのだから、株を買った時点で目的は達成しているのだ。 競馬にハマってるというと聞こえは悪いが、投資していると言えば格好がつく。 株式市場は高性能再配分システムである。 知識、技術、経験等が少ない人から、それらが豊富な人へと資金を自動再配分してくれる。 そして完全な平等・公平世界。 人種、性別、職歴等、まったく関係なく、勝者にもなれ、敗者にもなる。 すばらしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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