カテゴリ:親の介護
今月10日、正午近くに母が他界。 姉と二人で病室に詰めていたが、自分が一時帰宅した際に、姉に看取られて息を引き取った。 苦しまずとても穏やかに最後の息を一つしたという。 まだしばらく生きてくれていると思っていたが、限界だったのかもしれない。 奇しくも前日に平安会館の互助会に入会し、母の病院通いで行きそびれていた美容室にも行ったのだった。 タイミングが「準備が整うのを待っていたのか」と思わせる。 葬儀の準備をしなければいけないが、したくないという気持ちとせめぎ合っていたのだ。 母はもう十分頑張ったと思う。 先月のはじめに誤嚥性肺炎で入院し、当初は退院するつもりでいた。 それが転院療養の予定となり、今年に入ってそれもなくなり、医師からは長くないと言われた。 家族に心の準備をもたせてくれたのか。 金曜日に通夜、土曜日に告別式、と慌ただしく準備を整えて手続きを終えていく。 悲しみに浸っている暇はなかったが、「湯かんの儀式」で遺体が綺麗になり、その表情がとても穏やかに見え、急に涙がこぼれた。 式中もお寺さんへの挨拶など色々はじめてのことばかりで、気を張っていたが、いよいよ告別式の締めくくりに喪主の挨拶に立ったとき、ふいに「これで本当にお別れ」だという思いが押し寄せてきて涙声になってしまった。 それから二日間は放心したように時間を過ごした。 まだやらなければならないことは幾つも残っている。 でもゆっくり一つ一つ片づけていこう。
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