『鳥取砂丘・三徳山・足立美術館』
今年最初の一泊旅行。車で名古屋から約4時間50分かけて鳥取砂丘へ。天候に恵まれ、気温も高いので、まずは「砂の美術館」で砂像を観る。世界各国のアーティスト20人が冬の間の数カ月を費やして、毎年、新たなものが制作される。今年も今月にオープンしたばかり。なめらかな曲線、繊細な表現に目を奪われる。そして、日差しの照り返しが強い砂丘へ。靴に砂が入るので、裸足で歩く人もいるし、駐車場で靴の中の砂を払っている人もいるが、事前にそういった情報を仕入れていたので、すかさずトレッキングシューズに履き替えた。目前に迫る巨大な砂の壁を登るとその向こうに日本海が広がっている。海面に反射する太陽がまぶしい。水の侵入を防ぐ靴なので、砂粒はまったく入らず、正解だった。さらに車で少し移動して、夕日スポットへ。鳥取砂丘も夕日スポットとして有名だが、いかんせん人が多すぎる。落日ショーを堪能して一日目を終えた。翌日は、因幡の白兎の白兎神社へ立ち寄ってから、ずっと行ってみたかった三徳山の国宝・投入堂へ。行ってみて知ったのだが、山頂への登りはかなり険しく、様々な制限があった。まず一人では登ることができない。入口の入山手続きをする関所のようなところで、履いている靴までチェックされる。なので、たまたま前にいた、登山の格好をした夫婦連れにお願いして、同行させていただくことにした。往復二時間弱だろうか、鎖場もあり、這いつくばって登る場面もあり、これは確かに制限がかかっておかしくないと思った。「投入堂」はすぐ下から見上げる場所が終点になっている。平安時代の修験道を垣間見る空間だった。最終目的地は足立美術館だが、たまたま通りかかった倉吉白壁土蔵群へ立ち寄り、美味しい蕎麦をいただく。鳥取は21世紀梨の産地とのことで、60%果汁ジュース280円もなかなかの美味。さらに車を走らせ、島根県へ突入。一度は来てみたいと思っていた足立美術館へ。収蔵の絵画も見ごたえあるが、なんといっても庭園だ。日本庭園の最高傑作と言ってもいいのではないだろうか。どこからどうみても一枚の絵になる。可能なら春夏秋冬すべて見てみたい。ここを出たのが午後三時。名古屋まで6時間の道中だったが、車の旅はここまでが限界だ。疲れはあるものの、濃密な旅に満足できた。