■決勝リザルト■
おお運命よ、運命よ、みなが汝を浮気者だという
シェークスピア
まさか07年のF1がこのような勢力図になるなんて・・・
タイトル争いの行方はチャンピオンとそのチームメイトのルーキとの戦いへと向かっています。
カナダGPはそれが遂にハッキリと形になって現れたGPでした。
開幕直前、誰もが今シーズンはアロンソとキミの対決になるだろうと思っていた筈です。
その世界はたったの4ヶ月の間に様変わりしてしまいました。
昨年から加速した世代交代の速度は僕等ファンの予想と想像を遥かに超えているようです。
長く思い描いていた世界は既に終わってしまっていたのかもしれません。
伏線
今回ハミルトンに対して何よりも驚いたのはその速さではなく
プロストばりの心理戦をチャンプに仕掛けたしたたかさ。
モナコGP後の例のハミルトンの発言はイギリスを中心にマスメディアを騒がし
本来讃えられるべき勝者であるアロンソのイメージを少なからず傷付けることになりました。
それは彼にとって平静を保てるものではなかった筈だと思います。
とどめはハミルトンの「今後もナンバー2ならチームの離脱も有り得る」という発言。
アロンソはモントリオールで周りを納得させる強さを示して勝つ状況に追い込まれてしまいます。
其れがあのスタートでのミスに繋がったのでは?と思っています。
つまりハミルトンは自分が既にアロンソを凌駕出来る速さを身に着けたことにモナコで気付き
マスメディアを使ってアロンソに彼が一番嫌う形のプレッシャーをかけたのでは?
もし僕の想像(妄想?)が当たっていたのならば、この22才のルーキーは想像を絶する強さを未だ隠し持っているかもしれません。
そして何より彼のピットアウト直後にセーフティーカーが出動する運のよさ
(22周目ピットイン、23周目SCイン。48周目ピットイン、52周目SCイン)。
彼は2回のピットストップを予定通りに行なえた唯一のドライバーです。
セーフティーカーに惑わされることなく終始自分のペースで走り続けました。
アロンソはピットレーンオープン前にガスが無くなってしまいペナルティ覚悟のピットインで大きく後退。
その後は全てが裏目に出てしまいました。
今までの流れならばハミルトンとアロンソの立場は逆だったでしょう。
ツキは確実にハミルトンに流れてしまいました。
アロンソの焦り
以前のエントリーで取り上げた開幕戦からの全てのセッションでの勝敗を
GP毎に見ていくとアロンソのハミルトンに対する意識が見えてきそうです。
全て対ハミルトンで
オーストラリアGP 4勝3敗
マレーシアGP 4勝3敗
バーレーンGP 0勝7敗
スペインGP 2勝5敗
モナコGP 5勝2敗
カナダGP 4勝3敗
バーレーンとスペインでの勝敗がハミルトンに自信をアロンソに焦りを芽生えさせたのでしょう。
そして迎えたモナコGPでのチームオーダー疑惑。カナダGPでのアロンソの失態。
ルーキーは確実にチャンピオンを追い詰めています。
このふたりの流れがアメリカGPでどういった展開をみせるのか?
それは今シーズンのタイトル争いの流れと同義語なのです。
クビカの幸運
事故を改めて見て思い出したのが
95年ポルトガルGPでの右京のクラッシュ。
同じ様にモノコックだけになったマシンがコースに横たわっていました。
地上波で右京が何を思ったのか?気になりました。
クビカが骨折もなく今日にも退院というのは嬉しい驚き。
とはいっても無傷な訳ではないので焦らずゆっくりと静養してほしいですネ。
代役はベッテルか?グロックか?意外にもジャックだったりとか?
CSと地上波
観戦歴1年半のMくんとカナダGPを語る。
脇坂の解説が解説になってないと憤慨の様子。
解説なんだから視聴者が知りたい知らない事を喋って欲しいと。
視聴者と同じ立場で観てちゃ居る意味がないと。
そんな彼はなんとラスト10周を残して夢の中(爆。
でもってチャンプを抜く佐藤を地上波とCS両ヴァージョン並べてみました。
同じシーンをどう中継しているのか情報量の違いがわかるかと思います。
てか地上波って・・・みんなで仲良く観戦しよう♪な雰囲気なんですネ。
地上波 CS