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2007.06.18
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カテゴリ:F1


苦しみは人間の最大の教師である。苦しみの息吹のもとで魂は成長する

                                クリストフ・エッシェンバッハ

 アメリカGP

■決勝リザルト■

新たな次元に進む07年シーズン

ITV制作のアメリカGPのハイライトムービーです
 F1 Hamilton Vs Alonso battle U.S.A Grand Prix 2007

アロンソの挑戦

ルーキーでもありポイントリーダーでもあるハミルトンと
彼のチームメイトでもありディフェンシングチャンピオンでもあるアロンソの対決となったアメリカGP決勝。見事ハミルトンがポール・トゥ・フィニッシュを決め、アロンソとのポイント差を10としました。
このレースで以前から言われていたQ2の結果のいい方が作戦の優先権を得ると説は完全に否定されました。
ハミルトンは全く隙のない走りをしたばかりかアロンソが唯一逆転の望みを賭けたピットストップでもスピード制限ライン、ギリギリでのハードブレーキングをするレースの巧さを見せつけトップを譲りませんでした。

ハミルトンのウォールギリギリの走行 
 F1 Hamilton US GP 2007

今回、マクラーレン2人のセッションの勝敗は5勝2敗でアロンソが勝っています。
金曜午前(FP1)、ハミルトンにとってインディアナポリスは初コースだった為か
アロンソに0.7秒もの差を付けられます。しかし午後(FP2)にはすぐに0.153秒差まで詰め寄ります。
土曜午前のFP3では0.228秒差。そして午後の予選。Q1で0.147秒差、Q2で0.139秒差と徐々にタイム差を縮めQ3でアロンソに0.169秒の差をつけポール。
燃料積載の影響もありますが、彼の走りは其れを含めて初めからポール獲得に照準を合わせたものだったのでしょう。


この優勝でハミルトンのチャンピオンの可能性が高まったと思いがちですが
逆にタイトル争いが過熱するのでは?と僕は感じました。
チームの作為がないレースでルーキーに負けた事によって今後アロンソは本当に全力を出してチームメイトを潰しにかかるでしょう。
しかし其れにはアロンソが新たな速さや巧さ、強さを身に付け今迄以上に成長する事が求められます。
このままでは彼に勝つ事は出来ないのですから。
経験を総動員して新しい自分の強さを創っていこうとするアロンソの戦いぶりが今から楽しみです。
まずはハミルトンの母国、イギリスGP。アロンソはここでバルセロナの復讐を果たそうとするでしょう。
其れは単なるタイトル争い以上の興奮と楽しみをもたらしてくれそうです。


キミの挑戦

同じ事がタイトル争いから事実上脱落したフェラーリにも言えます。
マッサの速さについては以前エントリーしましたが、
キミもそういった状況からアロンソ同様に今後はマクラーレン時代とは違った速さを習得する事に全力を尽くすでしょう。

不可解なのは今年キミは全くコース上でオーバーテイクを見せていない事実。
アメリカGPでもマッサの真後ろには付くものの抜こうというアクションを見せる処か
冷却を気にして差を広げる始末。マッサにもそれが言える事からフェラーリのマシン自体の問題なのでしょう。空気の流れの変化に神経質なマシンなのかもしれません。

シーズン前に本命とされていたアロンソとキミが共にチームメイトに負けてしまうというのは
見方を変えれば、このふたりが新しい強さを手に入れる絶好の機会だと言えるでしょう。
今シーズンはアロンソとキミの新たな挑戦と成長を見届ける事がタイトルの行方以上の楽しみになりそうです。


今週のベッテル君

正直もうちょっとやってくれると思っていました。
この程度ならばクビカのシートは安泰です。
でもまだ19歳ですから今後の成長に期待。
というか、BMWでデビュー出来たことの方が大きいのでしょう。
彼の09年以降の契約はレッドブルが持っていますし。
しかし、この北米2戦でのニックの速さが凄い。

ヘイキもインディではフィジコに6勝1敗の圧勝。
いい感じでルノーのホームレースに臨めそう。

■旧ポイント制チャンピオンシップ■


ここ最近、仕事が忙しくてなかなか訪問してくださった方のブログに行けなくてすみませんです。






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Last updated  2007.06.19 12:36:30
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