カテゴリ:債務整理
「不動産を担保にお金を借りています、払っても払っても借金が減りません!」
ある息子さんの借金の件でお母さんから相談を受けた。 息子さんは事業に失敗して、各金融業者からの借金 合計1500万円程が残った。 そんな時、ある金融業者の甘い囁き。 「借金を一本にまとめましょう!利息も安くなりますよ!」 お母さんは自分名義の自宅を担保に、そして連帯保証人になってしまった。 その後、息子に代わり支払いを続けてきたが、払っても、払っても借金は減らない。 テレビ、ラジオから流れる「過払い請求」のCMが気になって仕方がなかった。
契約書を見せてもらうと、利息は年15%、法律で認められた利息だ。 「残念ながら違法金利ではありませんので払い過ぎではありません!」 私の説明に「ても、利息ばかりで、借金は減っていきませんが・・」 と最初は納得できない様子だった。
年15%は法定金利内であるが、たとえば1,000万円の借金の場合、1年間の利息 は150万円。 月12万5000円払っていってもすべて利息の返済に回ってしまい、 元金は永久に減らないことになる。 運が悪いことに、一本化のため完済した各業者への過払い請求も、すでに10年を経 過していて時効だ。
「不動産担保」と「保証人」の罠にはまってしまったお母さん。なす術がない。 しかし、幸いなことに懇意にしている銀行があるとのこと、 その銀行で低利での借り換をお勧めするしかなかった。 「色々の事が分かってよかったです」お母さんは肩を落として帰っていかれた。
もう1年早ければ、過払い金も取り戻せたのに、 お役に立てない自分が空しい。 どうか、おまとめローン 不動産担保 保証人には気を付けてください。 (最近の事例をアレンジして紹介させて頂きました) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.02.28 09:22:34
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