将来利息を要求する業者
「1万円の支払いが限度です!」 「それに将来利息も免除してください、他の債権者も、そうさせて頂きました」 ある、大手業者との、債務弁済和解交渉、何を言っても聞く耳を持たない。 Tさんは、生活苦のため、5社から借り入れをして多重債務に陥った。 他の4社は、Tさんの窮状を理解いただき、将来利息なしの長期分割でまとまりそうだ。 しかし、この業者だけは、そんなことは関係なし、月1万5千円の支払いを譲らない。 そればかりではない、入金までの延滞利息、将来利息まで要求してきている。 1万5,000円でも無理すれば払えないこともないが、今後の安全策のため1万円で抑え たい。そして、利息も勘弁してもらいたい。 今後の交渉の難航が予想される。 「多重債務者の救済は社会的要請ですよ!」 「おたくは世間に認知された上場会社でしょう!」 「これでは、まるで、街金と変わりませんね!」 最後に、つい、言わなくても良い嫌みが口から出てしまった。 アコム、アイフル、武富士、CFJ、将来利息を要求してくる大手業者だ。 他の業者も追随してくることも予想される。 「和解案の提示にあたっては、それまでの遅延損害金、並びに将来の利息は付けない こと。債務者は、すでに今までの支払が不可能となり、弁護士(司法書士)任意整理を 依頼してきたものであり、担当弁護士(司法書士)としては、債務者の生活を点検し、無 駄な出費を切り詰めさせて原資を確保し、和解案を提案するものであり、この和解金 に、従来・将来の利息・損害金を加算することは弁済計画そのものを困難にさせるもの である」 この、「弁護士会統一基準」及び「司法書士連合会の任意整理の統一基準」も過去の ものになってしまうのか? そんな折、日本青年司法書士会が日本貸金業協会宛に、任意整理手続における統 一基準による和解に応じることを求める要望書を出したようだ。 マイサイト 過払い請求・債務整理の手引き (全国から無料相談受付中)