将来利息 武富士の流れが変わってきた?
任意整理での債務が残った場合の武富士の対応が変わってきたようだ。会社の方針で,将来利息をつけなければ和解できない旨を通告してきたのは今年の1月である。 それでなくても処理が間に合わないのに現場は大混乱、同業の士もほとんど和解を保留していたようだ。 当事務所も一切和解に応じないで、悪く言えば放置してきた。相手は、これ以上案件を溜め込んだらパニックになってしまう。必ず流れは変わると思っていた。 ようやく事の重大さに気がついたのか、人員を補強して早急の和解に動きだしてきた。1月25日紹介したMさんも将来利息なしで和解になった。 そして今日はTさんの和解の件で電話あり 武富士 「担当のSです。Tさんの和解の件なんですが」 私 「Sさん? うちの担当でしたっけ?」 武富士 「他の部署からの手伝いです」 「えーと・・総額52万9873円の60回ですよね?」 私 「はい、それが精一杯です」 武富士 「これでは無理です。稟議下りません」 私 「将来利息ですか?」 武富士 「そこまで言いませんから、少し上積を?」 私 「どのぐらいですか?」 武富士 「せめて総額60万ぐらいになりませんかね?」 私 「それは絶対無理です、他社ともそんな和解をしたことはありま せん」 武富士 「うーん、それでは36回払いになりませんかね?」 私 「それでは返済計画が狂ってしまいます」 「他社とは和解が済んで、先月から支払いが始まっているんですよ」 武富士 「すみません・・・」 私 「お宅にも和解案を提示したのは2月21日ですよ」 「電話いただくのは今日始めてですよ」 武富士 「すみません、案件が多すぎてどうにもならないんですよ」 私 「それは、お宅の事情でしょう、案件の多いのはどこも同じですよ」 「こちらとしては二重手間なんですよ」 「損害賠償を請求したいくらいです」 武富士 「・・・何とかなりませんかね」 金額の調整の話し合いが続く・・・ 武富士 「わかりました54万の60回で結構です、直ぐ稟議あげます」 債務者は今まで高金利に苦しんできた。将来利息を付加することは社会的要請の債務者の再生を困難にする。 安易な和解は絶対してはならない。依頼者のために、同業の士のために、また、あとに続く依頼者のためにも・・