本人訴訟で堂々と渡り合う、うら若き女性
Tファイナンスとの過払い訴訟のため、東京簡易裁判所へ あいかわらず、金融関係の事件ばかりだ。 不当利得返還請求事件(過払い金返還訴訟事件)の審理が始まっていた。 被告は10年以上の履歴は絶対出さない、あのM社 原告はなんと、うら若き25歳ぐらいの女性、本人訴訟のようだ。 その時の様子を再現してみよう 裁判官 「原告は訴えを変更するわけですね」 女性 「はい、63年頃から取引があるんですが、 それを立証できませんので・・・」 「銀行に通帳の取引明細をお願いしたのですが 10年以上のものは無理でした」 裁判官 「履歴がでているだけの、 43,000円の請求でいいんですね?」 女性 「はい」 裁判官 「それに、履歴不開示の慰謝料も請求していますが、 被告はこの辺はどうですか?」 M社 「それはできません、今まで払ったことはありません」 裁判官 「どうです、原告 慰謝料請求もしますか?」 女性 「別に根拠のある数字でないですが、いくらかでも・・」 裁判官 被告、いくらかでも考えることはできませんか?」 M社 「印紙代等の訴訟費用としてなら、いくらかは・・・」 裁判官 [原告は、弁護士か司法書士に相談しながら やっているんですか?」 女性 「いいえ」 裁判官 「うーん・・・・」 「被告はいくらなら出せるか、会社に帰って検討してください」 「それでは次回の期日は・・・・・」 我々でも手強い、M社相手に堂々と渡り合っている女性、 請求金額に関係なく、何か思うことがあるのだろう・・ M社は絶対、慰謝料を払う和解はしないだろう。 自ら履歴不開示の不法行為を認めたことになるからである。 判決になって勝訴すれば画期的である。 この女性、「立証」「推定計算」等々、 法律用語が出てくるところをみると,相当勉強したのだろう。 今後この知識が、あらゆる面で生かされるだろう。 時間のある人は本人訴訟をお薦めします。 心配ありません、裁判官がリードしてくれますから。 私の訴訟のほうは、相手は擬制陳述(不出頭) 「あの会社は事件が多すぎて手が回らないんですね」と 最後に裁判官の弁でした。