本人訴訟、強い信念を・・
過払訴訟のため東京簡裁へ。相変らず金融会社の社員の独占場、貸金訴訟である。まだまだ過払訴訟は少ない。「あれー見たことある女性が・・」 前回,T社を相手に本人訴訟で勇敢に戦っていたあの女性だ。 しばらくして、その女性、原告席に付く。T社は,また欠席のようだ。裁判官 「被告から和解の上申書がでていますが?」 女性 「昨日、ファックスで頂きました」裁判官 「どうですか?悪い条件ではないと思いますが?」 「被告の条件が呑めなければ、弁論を終結して 判決になりますよ」 余程、良い条件だろう、盛んに和解を促している。女性 「飲めません、判決をお願いします」裁判官 「・・・・・??・・そうですか」 「では、判決は7月00日午後0時00分です」 「この日は来なくともいいですからね」 和解を勧められると、「早く解決するならば・・」とその場の雰囲気で安易な和解に走ってしまうものだが、 この女性、裁判官の和解勧告を堂々と蹴ってしまった。さすがだ。「この金額だけは絶対譲れない」と言う強い信念があったのだろう。相手は大手のT社、控訴することなく払うだろう。 続いて私の事件番号が読み上げられた。本日が結審の予定だ。「やはり相手の和解案がのめないですね?」と裁判官の最後のダメ押し。 分断、時効と争点が多かったため、第4回目でようやく結審した。またも判決文を書かなければならなくなった裁判官なんだか不機嫌そうだった。