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カテゴリ:しあわせ(*~▽~*)
「私はこうしてみんなの前で話すのは少し緊張します。
英語もうまくないし、活動の実績もないし。 だけど、自分のことを開いて話したいと思う。 そうすることが、他の人の心を開く私の知っている唯一の方法だから。」 マイクを握る手と、声を少し震わせながら、私はこうして話を始めた。 自分がどんな気持ちで、どんなことを考えて生きてきたのか。 日ごろから沢山の感情と向き合い、それを解放することを通じて、 自分の根底にある人間性、スピリチュアリティを取り戻しているのか。 今、どんな気持ちでこの会議に参加しており、何を大事にしながら 参加者と触れ合っているのか。 そんな自分の内面を話した。 決して自分をかわいそうに見せるつもりなどは毛頭なかったのだが、 それでも自分の家族への思いに話が及んだときには自然と涙が出てきた。 そうして、約5分間のスピーチを終え時に、拍手の渦が起こった。 それまでのディベートで喧々諤々の討論にくたびれきって、 横になって休んでいた参加者、周りと別の話をする人たち、 自分の業務に頭がいっぱいの人たち。どの参加者も、 このときばかりは真っ直ぐ私を見て、ひたすら耳を傾けて 聞いてくれた。 そうして、誰よりも大きな拍手を送ってくれた。 5分のスピーチの間に、すでに両隣、後ろに人が集まり、 抱きしめてくれたり、ティッシュを差し出してくれていた。 全体のディベートが終わった後は、ほとんど参加者全員が私 の元へ来て、抱きしめ、キスをし、感動と感謝を伝えてくれ、 自分の気持ちや生い立ちを語り始めてくれた。 このときから、確実に参加者の中で何かが変わり始めていた。 進行をまかされていたしっかり者のアフガニスタンの女性が、 「あなたの勇気に続くわ」と自分の思いをオープンにする コメントを入れてくれた。 英語が出来ず、かといって質問をして進行を遅らせるのは 怖くて出来ないでいた17歳のカンボジアの少女が、10名ほどの グループの前で自分の生い立ち、そしてこれからリーダーシップを 取って生きていくことを宣言してくれた。 私自身全員の話し合いに加わることに恐れを感じなくなっていた。 なぜなら、私は自分のやりたいと思ったことを信じ、やることが出来たから。 私の深いところから来る本当の願いに、自分自身が答えてくれたから。 そうして私のした行動が、他の参加者を開くきっかけとなっていたから。 そう。 私は、確実にリーダーシップを取っていたのだ。 これが今回の旅の最大の収穫。 小さいことに感動し、綺麗な空を見上げてつまづき、 子どもと遊ぶ小象のかわいさに夢中になり、 別れの時には淋しさを全開に大泣きをする。 そんな私らしいリーダーとなれたのだ。 そうしていれば、言葉が上手な人が雄弁に語り、 人々の気持ちを掴むのが上手な人がまとめ役をしてくれる。 それぞれの人がそれぞれのやり方でリーダーシップを取ればいい。 本当に世の中って、うまく出来ているもんだ。 私の役割は、「一番に裸になる人」。 あと、「泣くプロフェッショナル」かな(笑) そんな私が、世界一好きだ。(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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