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カテゴリ:ふむ。
春に買った革靴が、すっかりへたってしまった。
単にズボラというわけではなく、 「手入れの仕方がわからない」ことが、 革靴に優しくさせてくれない。 何とかせねばと、手入れ方法は何度も人に聞いている。 「靴墨をこうしてクリームをあぁして…」 手順はわかるんだけど、その度に出てくる感覚は、 「ホントに…?」。 それで何が変わるの? 何でそれが必要なの? 私の完璧主義が、 「仕組みに納得しないと行動に移さない!」と 意地でも動いてくれない。 厄介なヤツだ。 そうして日々靴は傷を重くしていた。 「まぁいいよ…ダメになったら新しいの買うし…」 逆にさっさとダメになればいいとさえ、 心のどっかで願ってた。 ある日とても綺麗な靴をはいている人に会った。 彼は靴がかわいくて仕方ないと満面の笑みで 手入れについて教えてくれた。 方法は今まで聞いたことと同じさ。 だのに、私はその日のうちに靴墨を買ったんだ。 私がほしかったのは、手入れのマニュアルじゃなかったんだ。 Do you love it? May I love it? 愛し方を示して欲しかったんだな。 大事にされて育った人間は 人を大事にすることを覚える。 そんな言葉を思い出した。 さぁ、ぴかぴかの靴でどこに出かけるかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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