～あるがままの愛しさ～　しぃ・こーちんぐ

1月8日

彼に3度目のプロポーズをされた。


1回目は私から。
付き合って2ヶ月も経っていないころだった。

その日は朝から、幾度無視しようとしても
どうしても｢結婚しよっ」って言葉が降りてきて、
ついにとりあえず降りてくるままに任せよう、と
その言葉を放してやった。

あの日あの言葉がどこからやってきたのか。
何度思ってもやっぱり解らないのである。



2回目は彼から。

薬指用に用意されたネイティブアメリカンの指輪は、
購入時は指が張っていたのか、
なぜか帰ってみたら少し大きすぎて、

｢落ちないかな～」と手を振ったら
思いっきり飛んで行ってしまった(笑)

結局中指に落ち着いた指輪を見ながら、
ちょっぴり先走りすぎた感じの私達の関係を
そのまま現しているみたいだねって笑った。



そして3回目はお互いに。

周りの環境と、自然の流れに支えられながら、
2人とも家族になることを心からコミットした。


彼が、改めて「家族になる」ことを決意した理由を聞いてみた。
いろんなことが複合的に絡んでの決意なのだけれど、
その中のひとつで笑える回答がこれ。

彼は前日にワインを買出し中に一本落として割ってしまっていた。
そのときの私の即座のリアクションがよかったらしい。

「わ～お！どんま～～い！ダイジョブダイジョブ」（プラス思考)

「あぁ、つらいよね～。。
今どんな気持ち？いっぱい泣いていいよ～」(共感)

「この調子で道路を酔わせよう！
ほら飲んでるよ、ベロベロ」(Yes andにユーモア）

これだけ見るとちょっとあほぅな感じなのだが(笑)
割れ片をせっせと片付けながらも相手を思いやれる、
我ながらいい女である(爆笑)

しかしこれを見て、これからの人生も共に歩もうと思うとは、
思いもよらなかったですよ。
こうなってくると「そのためにワインは割れてくれたんだ」
なんて考えてしまう。

1回目のプロポーズといい、よくわからない見えない力に、
なんだか追い風を受けているような感じ。
そもそも、2人が付き合うきっかけとなった彼の言葉も、
「どっかから出てきた」ものらしく、
私達の存在を超えた何かが遊んでいるようだ。


｢人間って、何で出来ているかわかんないもんだよね～。」
2人で顔をつき合わせて、この世の不思議をかんじてみる。


自分の言葉のようで、自分の言葉でなかったり。
自分で開拓しているようで、自然の流れにのせられていたり。


それにしても、｢決意」って、人を変える。
私の目に映る彼は、まるで初めて見る人のよう。
｢家族」になる決意をした瞬間に、
今までの｢恋人」とは違う人なのだ。

だから、1月8日が、私にとっての結婚記念日。


これまた不思議なご縁で、この結婚記念日に私達の手元に届いた絵がある。
敬愛する名嘉睦稔さんの、私の大好きな作品、「睡蓮」。

姉がそろそろ結婚するだろうと踏んだ父が、
結婚祝いに購入したものなのだが、
その時期がまだあいまいなので、決定するまではと
私に託してくれたのだ。

それがこの日にやってくるなんて。。。

父よ、無意識のレベルで応援してくれているのだね(笑)

さ～て、
どうやって意識レベルでも応援してもらえるようにもってくかな(笑)


そんなわけで（？）、今年もよろしくお願いします(＾＾)