～あるがままの愛しさ～　しぃ・こーちんぐ

今回会場選びでこだわったのはグランドピアノがあること。

というのも、兄にピアノを弾いてもらうことが
ひとつ大きな楽しみだったから。


私の兄は大学からピアノを弾き始めた。

上京してからはしばらく一緒に住んでいたのだけど、
とにもかくにも一日中部屋にこもってピアノを弾きつづける。

他大学に海外にと、外へ外へと学びの場を求める私とは全く逆で、
内に内に入っていくプロセスを歩み続けたお兄ちゃん。


その彼の日々の努力が、透明な音楽を彼に与えた。

彼の性格がそのまんま出ているのだけど、
とにかくピュアで、ガラスのように繊細なピアノ。
彼を通じて、宇宙の奥深くにある透明な意識が奏でられる。
そんなピアノなのだ。


私は外の世界、文化や人や多様性を通じて、自分を見、
宇宙の根源に繋がっていくのと全く対照的な形。
それが、私には誇りだった。

自分と全く違う生き方をしているのに、めちゃくちゃ尊敬できる。
その誇りを、みんなに自慢したかったんだ。
そして、透明な音楽に包まれてほしかったんだ。


その彼が、今回のために選んでくれた曲のひとつ。
中孝介の「それぞれに」
私の好きな歌手でもあり、歌詞もよくて泣けました。

まぁ、ちょっぴり残念なのは、当日の演奏は
緊張のためか、えらい固かったことかな～（笑）
音の質が違ったよ～～。にぃに～～（涙）

でも、まぁ、人々の心に届いたみたいやから、よしとしよう（苦笑）
でもね、ホンマは、もっとうまいんですよー、みなさん！！（爆笑）