|
テーマ:美術館・博物館(1558)
カテゴリ:沖縄
息を呑んだ。
あれだけの作品に出会ったことはなかったかもしれない。 先月から始まった、明治神宮でのボクネンさんの展覧会「命の森」。 明治神宮の森とのコラボレーションで生まれた新作や、 私の大好きな「星の道」もある(誰かください、笑) 素敵なラインナップの展覧会。 その中でもひときわ目を引くのが 12畳大の「節気慈風」。 しばらくその前を離れることが出来なかった。 ボクネンさんは、絵を自分で構成して描く、というより、 何か大いなるものと繋がって、自分の体を通してそれを現している、 といった独特な描き方をする版画家。 大いなるものからのエネルギーは、ボクネンさんの人生という フィルターを通じて現れる感じだ。 それは、子どもの頃潜った沖縄の青い海だったり。 前日に追いかけた犬の群れだったり。 そうして、ボクネンさんの人生のヒトコマを通じて、 沖縄の鮮やかな海や花や緑が、 イキイキと生命力を持って、紙に写されるのだ。 「節季慈風」のすごいところは、 ボクネンさんの人生「全部」を使っているということ。 繰り返される沖縄の四季を描いたこの作品は、 ボクネンさんの何年にも渡るそこでの暮らしと経験、 全てをフィルターにしているとしか思えない。 だって、沖縄の暮らしを、そのエネルギーのまま 描くんだよ!? はんぱないのだ。 命を燃やして描いた作品。 だけど、「エゴ」で頑張って描いたのでなく、 純粋にエネルギーの通り道として描いたんだろうな。 細かいことは全部手放して、大いなるものにまかせて。 エゴからだったら、こんなの通したら 焼ききれちゃいますよ、ほんとに。 私も講師やファシリテーターとして 「場に立ち現れてくるもの」を形にする意図を持っているのだけど、 その「通り道」となるヒントをもらったよ。 人生全部をフィルターにしているから、 絵の中にはボクネンさんの少年時代の思い出や、 大人になって発見したことetc、隠し絵のように いろーーーんなものが詰まっている。 そんなものを探しながら見るのもまた楽しい。 (是非スタッフに聞いてみてください。いろんなエピソードが聞けるはず) 本当に、この絵と出会えて良かったと思う。 そうして、あなたにも出会って欲しいと思う。 沖縄の、人の、宇宙の営みを感じたい人、 ぜひぜひぜひ!足を運んでください。 「節季慈風」の展示は8月17日までだから、急いでね~~!! 展覧会詳細はコチラ!! ちなみにおいらは明日あるこの↓イベントにお邪魔しちゃいます。 ☆☆☆☆TINGARAギャラリートーク☆☆☆☆ 彫刻、琉歌、作詞、作曲など多岐に渡る才能をもつボクネンさん。今回は、 ニューアルバムをリリースしたばかりの TINGARA(てぃんがーら)をお招きし、 音楽家としてのボクネンさんの魅力に迫ります。 日時:8月9日(土)15:00~ 場所:明治神宮文化館 宝物展示室(展覧会会場) 対象:当日ご入場された方はご自由にご参加頂けます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[沖縄] カテゴリの最新記事
|