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テーマ:美術館・博物館(1558)
カテゴリ:ボクネンズ
こんなに豊かな海に出会ったことがあるだろうか。 神様の息吹を感じる鎮守の森に 突然現れた珊瑚の森。 明治神宮で行われている名嘉睦稔展「命の森」は 全ての命の源である、海の世界があふれている。 第一部の「陸の森」に対して、第二部のテーマは 「海の森」。そう、珊瑚のこと。 この名前を聞いて、 6月にハワイで潜った時のことを思い出した。 青く澄んだ海の中をゆったりと漂っていると、 下に見えている珊瑚の群集が、豊かな森に見えてくるのだ。 珊瑚は木々に、魚はそこを自由に飛びまわる鳥になり、 まるで私は空を飛んで、地上を眺めているような錯覚。 気持ちよかったな~~~。 その世界を、ボクネンさんは、幼少から何度も何度も 見てきたのだろう。 会場には、いろんな顔を持つ海が 所狭しと並んでいる。 中でも12畳大の大作『大礁円環』は圧巻だ。 何百匹という海の生物達が、勢いよく泳ぎ回っている。 絵の中で、確かに生きているんだ。 かわいらしい瞳の海老、愛嬌ある顔のブダイ。 遠くからゆったりと近づいてくるマンタ。 群れを成して泳いでくるあの魚は・・・なんて名前だろう。 そんな海の妖精たちが、ぐるぐると円を描いて、 海の真ん中に命の渦を作る。 ここに吸い込まれていくのか、 それともここから生まれてきたのか・・・。 始まりでもあり終わりでもある、 あらゆる命の円環。 見に行ってよかった。 本物の海はちょっと怖い私は、絵の中の 海の世界は安心して浸ることが出来たのだけど、 連れ合いはあまりのリアルさに、 溺れそうで怖いとびびっていた(笑) 今週土曜日には、魚博士のかわむつさんが、 ボクネンさんの海を解説してくれる。 ただ「感じる」だけもいいけど、魚達のことを より「知る」ことで、感じることにも厚みが出る。 20日、是非行ってみたい。 9月20日(土)15時半~海の森ギャラリートーク 出演:渡辺昌和(魚博士) 9月21日(日)13時半~名嘉睦稔オリジナル映像上映会&トークライブ 出演:仲程長治(写真家) イシジマヒデオ(要予約・限定200名・社務所講堂)※要予約 http://inochinomori.blogspot.com/2008/09/2.html お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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