|
カテゴリ:猛禽
最近は鳥話題が続きますがもう少しお付き合いくださいね。
メンフクロウのナッシー&かっ子のペア、先月6日にかっ子が巣にこもり始め、 ナッシーは外で見張り役を始めました。これは産卵が始った事を意味します。抱卵はメスが行い雛は30日で孵化します。と言う事は今月5日で最初の雛は孵化するはず、鳥は日にちをずらして産卵していくので5日以降順次、残りの雛が孵る事になります。 同日、ケージの床面を慎重にチェック・・ありました~割れた卵の破片、1羽は間違いなく孵化していると確信がもてました。親鳥は常に巣の中を清潔に保つ為にゴミとなった物は外に運んで捨てます、ですからケージの床を確認する事は中の様子を窺い知ることにも繋がります。 画像は卵の欠片、内側に血液が付いていますが正常な孵化でも血液が付く事があるのでそれについては心配なさそうです。 さて・・残りの卵はいくつあるのでしょうか~覗いて驚きました。9個の卵が・・と言う事は10個の卵を産んだことになります。自然下では2~3個が平均的な産卵数。私にとっても初めての経験です。これまでに聞いたことも見たこともありません。彼らが発情した際に管理を若干変えて今回試してみようと試みた事が1つありますがそれが産卵数に大きく影響したのでしょう・・1ペアだけでの結果で全てを決めてしまう訳にはいきません、今後他ペアーからもデーターを取っていきたいと思います。雛が全部順調に孵化した場合は今の巣のスペースでは窮屈、それに彼らの体温で中の温度は上昇し危険な状態になります。早い時期の巣あげが望まれます。 メンフクロウはヨーロッパに広く分布し人家や納屋などに営巣しネズミを好んで捕食します。長い歴史の中で周期的に(ネズミが媒介する)ペストの脅威にさらされてきたヨーロッパの人たちは彼らをとても大切にしています。原産国では最も美しいフクロウと称されますが日本人好みはしないのか彼らを美しいと表現してくれる人は残念ながら少ないようです。私の所には他種のフクロウ類もいますが容姿、性格ともに愛すべきはメンフクロウ他なりません。メンフクロウの胸骨は他の骨と癒合している点が他のフクロウと大きく異なります(他のフクロウはフクロウ目フクロウ科、メンフクロウ、ニセメンフクロウはフクロウ目メンフクロウ科と分類されています)。生物の進化を骨格から語る場合、進化するとは骨が単純化、若しくは減数化していく事でその進み具合を知ることができます。単純化された骨を持つ彼らは他のフクロウ類より進化の最先端にあり、次の進化へ進もうとしているのか、あるいは新たな可能性を持った鳥類と言えるのかもしれません。この一群に興味が尽きる事はないように感じます。 趣味の猛禽話題が続きましたが次回はワンコ話題にいきたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[猛禽] カテゴリの最新記事
|
|