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カテゴリ:猛禽
フクロウ雛の成長 2010年10月03日
この時間、ワンコのお産など無い時はメンフクロウのズッキー&Qちゃんはお部屋でフリータイム。部屋を自由に飛び交い2羽で鬼ごっこでもしているみたいです。同じ場所に止まり相手に毛づくろいしてあげたり2人はとっても仲良し、私の膝に来てお顔をべったり・・スリスリして甘えた声で鳴くのはズッキー。彼を撫でていると向こうにいたQちゃんも慌てて飛んで来て「自分も自分も」と言わんばかりに「撫でて~」の催促。フクロウがこんなに馴れるものかと思う瞬間です。8月には可愛い雛が孵りました。画像で確認出来るように個々の大きさが違います。これは産卵が日にちをずらして行われる為、孵化日にずれが生じその結果、先に生れた子と後からの子では体格の差が出てしまうのです、「貯卵」と言う方法で故意にその差を縮めほぼ同じ日に孵化させる方法もありますが、今回それは行っていません。。。・・因みにメンフクロウの抱卵は30日、母鳥は1ヶ月間我が子の誕生を楽しみに卵を抱き続けます。巣で卵の面倒を看ている妻の為に父鳥はせっせとご飯を運びます。雛が孵れば父鳥はもっと忙しくなります。より多くの餌を捕って来る必要に迫られるからです、子沢山な家庭ほど大変。妻子の為、懸命に働くお父さん、どこの世界も同じなんですね。自然下では子供が順調に育つかどうかはその年の餌の量、親のハンティングの技量が影響します。例えばネズミが大発生している年で親も容易に捕らえる事が出来るなら生れた全ての子は無事に育つでしょう、けれど不足する年であれば力の強い先に生れた子は体格の大きさにものを言わせ親がやっとの思いで捕らえてきた限られた餌を独り占めするに違いありません、遅れて生れた小さな弟妹は兄の勢いに負けその内、衰弱していくでしょう。兄弟で分け合って・・自然下でそんな道理はなく生れたその日から生存競争の中に身を置くことになるのです。親鳥にとっても強い子さえ残りその強靭な遺伝子を後世に伝えてくれれば良いというもので強い子を優先的に扱い、この子は弱いと感じた場合育児放棄、最悪殺してしまう場合もあります。捕食者である猛禽類(空の弱肉強食の頂点)はいたずらに数が増えないように他鳥類以上に雛の生存競争は激しいようです。つまり弟妹は兄に万が一の事があった場合の予備の命に過ぎない存在でこれはイヌワシ等の大型猛禽類で非常に顕著です。生まれたばかりの雛は20グラムを切るほど、裸ん坊で何の子なのか・・全く分からない容姿。生まれて数日後の画像を載せました、えっ、お顔が長い・・と思われる方も多いのでは。。フクロウはワシタカより長め顔をしていますが後に生えてくる顔面の羽毛によってあの平面的な丸い顔に見えているだけなんですね。まだ目の開いていないこの時期から人に育てられると警戒心少なく人に良く馴れた鳥に育ってくれます。一緒にドライブやキャッシュコナー、ペット可のお店まで行けます(私も連れて行きますが他の人がビックリします)雛は寝ていてもご飯となるとしっかり起きて、それも姿勢を正して座って食事します。お行儀が良いんですね(画像で・・お尻をついて座っているのが分かりますか?)20グラムの子を相手に世話するのは食事の他、温度や湿度にも気を使い大変な部分もありますが日々の体重測定で体重の増加や羽毛の発生と伸長などの変化は顕著で目に見えて実感できる為、楽しみが大きいものです。 フクロウは滑稽で雛の頃からもそんな部分が見られます、お腹をペタンと下にして休んでいる2枚の画像は・・よく見ると足の向きが面白い、1枚は開脚、もう1枚は1本の足だけ外に向け投げ出しています。成長すると全体が綿毛に覆われて可愛さが増します。 大人の羽が少し見えてくる頃には羽ばたきの練習をします(後姿の画像)、こうなると彼らは餌の要求量が減り独り立ちの準備を始めます。新しいお家に行く日も近づいてきています、ワンコパピーの旅立ちも寂しさや嬉しさの入り混じる複雑な気分になりますが鳥の雛とて同じ事です。生まれて初めて見たのが私で・・親と思い甘え鳴きする彼らは可愛い存在・・でもいつか別れなければなりません。 9月下旬、彼らは・・・元気に我が家から巣立っていきました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 3, 2010 08:21:20 PM
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