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先日の対面販売義務化についての記事にメールでも私方に賛同のご意見を頂きました。ありがとうございます。これまで書く事を控えさせて頂いていた事が数点ありますがこの業界を去ると決めた以上、少しでも皆さんに知って頂いていた方が良いと思い、ほんと、サラッとではありますが書かせて頂きます。詳しく書くと、ショップ名、個人名を出してしまう事になるので、本当にサラッとです。(下項目については・・です) 私にもお友達の様にお付き合いさせて頂いている本土の小さな個人経営の(実店舗を有する)ショップが数件あります。数年前、彼らの所に某大手ペットショップからFAXが届いたそうです。彼らとは全く付き合いのない某大手ショップ、自分の店をどこをどう見つけてFAXを送ってきたのか・・不思議だったそうです。しかし、内容をみたらなるほどなぁ~と、頷けたそうです。その内容は「ネット通販を廃止させたいので賛同を願う、賛成を集めて国に陳情したい」短く言えばそんな内容なのですが、要は「通販でブリーダーが直接客に安く売るのは困る、邪魔っちい~から消してしまおう」と言うものなのです、でも大義名分は「通販はトラブルの元だし、家族の一員となる生き物を写真だけで購入するのは購入者にも生体にも良くない」腹の中は兎も角、まぁ、ごもっともな表向きの言葉を考えてものだと・・・頭の回る人は人を上手に上手い表現でコントロールするんだとある意味感心しました。小委員会でもペットの専門家として召集されたのは実店舗よりの人物。まぁ、私達のように個人のブリーダーには逆立ちしても金と権力では追いつかない人達が動いている訳で平民に勝てる訳がありません。 先日は北九州でダックス遺棄のニュースが流れましたね、法律が誰にとっても平等なものならこの様な事は少なくとも減ってくるのではと思います、きっとブリーダーの方だろうと思いますが、不景気で思った様に仔犬が売れないこのご時世、それに輪を掛けてネット販売専門の遠隔地個人ブリーダーにとって打撃の法令が施行となれば飼養している犬の維持も自らの生活も出来ないと考え苦渋の選択だったのではと思います。数年ともに暮らした子達でしょうからその人もきっとその子達に愛着があったと思います、里親探しをしたり、何らかの方法を見出そうと努力したに違いないと・・(信じたいです)。確かに遺棄という行為は良くない事です。この様な事件が起こる度、掲示板などではその人や業界を悪く書く人が多くいますがどうしてこの様な事が度々起こるのか、行為を責める前にもう少し前に遡って未然に防げる様に皆で考えて行かなければならないのではと思います。人のした事を騒いで攻め立てるのは簡単です、飼養する人の生活とその動物、どちらも守られる平等な法律、そしてその様な国作りを目指さなければ、人を含め、動物愛護とは言えないものだと思います。でなければ今後も飼養者による遺棄は絶えない様に感じます。 28日、動物取扱責任者講習がありました。3年前、移転をした際に飼養施設の検査に保健所の職員が来ました。網戸を窓に付けていなかった為、指摘され改善するようにと言われらのですが網戸はマニュアルに設置義務として無かったので「どうして必要ですか?宮古島は年中海からの風が入り生き物にとって空気の流れがあるという事はいい筈ですが・・網戸を付けると自然の風を利用できない、ここにいるのにもったいない事、もし衛生動物の侵入を考えて言っているのなら定期的な薬等の処置はすでに行っています」と言うと「網戸が無いと、蚊が入るでしょ。蚊が媒介するあれは、何でしたっけ?そう、パルボになるでしょ」と返ってきた。一般の飼い主でも常識の「フィラリア」を言いたかったのだろうけど、余りに無知。言いだせばこんな低次元なやり取りを何度もかわし余りの知識の無さに驚いた。そして自分は獣医師免許を持っていると・・2度いや5度驚いた。「こちらの指示に従わないと許可下ろしませんよ」と黒を白と言わなければ許可を下ろさないのか、知識も無いのに権力だけで人を圧する、お上とは非情なものだと痛感。自分よりレベルが上と感じれる人からの監督指導ならともかく、こんな分からない人間から指導は受けたくない、自分を曲げてまで従う事は出来ないと、その時から時期が来たらこの業界を止めようと思い始めたのです。その翌年、去年の事、責任者講習で受講終了の印を押してもらいますが宮古島に僅か十件そこらしか取扱業がいないのに私の分だけ印を逆さに「伊藤さん、すいません、逆さになっちゃいました~」他の人のを見るとちゃんと押されている。インクを付けて手向きを確認して連打する筈、なのに私だけ・・余りの幼稚な嫌がらせに言葉もでなかった。今年の講習会では今年度からの新しい職員1人が受付していたので「去年のような、印を逆さに押す、幼稚な真似はしない様にあの人伝えてください」と言ったら何のことだろうとポカンとなっていた。終了後、今年はちゃんと押していたようだ。 対面販売義務化=トラブル防止の策と言うが私が犬に関わりを持って25年、当時は犬を買う為にはペットショップに見に行くのが普通だった。今の様にネットが普及していなかったらからそのトラブルについて聞こえてこなかっただけで実はあちらこちらで問題は起こっていた。生き物と言う性格上、本犬を見て買ったとしてもその1週間後、1カ月後何が起こるか分からない、人間だって明日の事は分からないのと同じ事だ。法が施行された後、購入後の問題について「貴方見て納得したから買ったんでしょ」と店側から言われても仕方無い気がする。対面販売を逆手にとって真摯な対応に欠けるショップが増えない事を願うばかりだ。どんな購入手段を取っても悪い方向になる時は成る。生き物だから近い将来の事でさえも見えないかもしれない。見てその先が分かるのならこの法律の意義もあるが・・例えば服とか・・画像だと色合いも実物と違うだろうし、サイズだって試着しないと本当には分からない。生き物の場合は見て買わなければ納得できない人は見に行けば良いし、通販で良いと思えばそれで良いと思う。買う側が決めるべき選択を関係のない第三者が義務にするのはおかしい、この国は民主主義を謳いながら共産国家ではないかと思える。
ついでに言うならもう一つ。この法令などによって不利を受ける人たちが来年、再来年にかけて廃業に追い込まれる事は間違いないと思う。この業界に携わる人はかなり多く、大変な数の失業者が出るかもしれない。それは自分に関係ないことと他人事に思えるでしょうか?国は今現在も赤字です、その上、失業者が増えれば税収も減ります。それを補う事を次に考えるでしょう。それは増税です。これまで何でもなかった事に税金が掛けられたり、日常の暮らしの中での税率引き上げ、そんな構図は簡単に見えてきます。この法令による影響がこの業界とは全く関係のない人達にまで形を変えて押し寄せてくるのは火を見るより明らかです。 自分に有益になるように国を動かす大手。経験も知識の無い監督指導者。金と権力で回っていく犬業界、そんな中で自分の感性が削がれていく。そこに生涯身を置く価値なしと考えて3年、今年になって周りの整理の目途も付き来春九州に帰る事を決めたのです。経営的にも不満はなく、順調で次に買う時も「いぬとも」でと、言ってくださる方も大勢いてここまで築いてきたのにもったいないとも言われますが私は外からの影響を受けず、自分に正直でありたいと思い、これまで生きてきました。頑固と言えばそうなのかもしれませんが生き物扱いは先ず自分が楽しめないと人様に良いものは提供出来ないと考えています。動物を愛する皆さんが、それが売る側、買う側に関係なく平等で楽しめる国になってくれる事を期待しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 4, 2012 11:44:37 PM
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