徘徊日記 2019年 春 「尾道 二人旅」
「尾道 二人旅」2019年 徘徊 娘と二人 その1 山陽本線の快速電車に乗って、黙って本など読んでいると、向こう側の4人がけから明るいけれども、少々厚かましい声が聞こえてくる。 「わしら、青春ちやうな。老春や。」 「そや、行くとこ、行くとこ、トイレさがさんならんしよ。」 うーん、まあよろしいが、とチラ見すると、こちらと大した年齢差があるとも思えない4人連れ。履物も装束も、なかなか、スポーティーに決めていらっしゃる。 「エライ、元気な老春やな。やれやれ・・・」 今回は二人づれ徘徊。同行のピーチ姫は黙って読書。 「福山から、しまなみ海道、バスで行こうか?尾道行ってみるか?」 「うん、どっちにしろ、岡山より西は初めてやから。」 「ええー、尾道も知らんの?」 「知らんよ。」 「じゃ、尾道ラーメンとか長い石段とか知らん?『さびしんぼう』見てない?」 「知らんな。」 「大林なんとかの映画、尾美なんとか。女優は、ええっと?(富田靖子でした)じゃあ、尾道に行くか?ラーメンくってバス乗ろう。」 ちょっとここで参考資料。 大林宣彦 尾道三部作「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」 これね。 ・・・・・・・・・ 「尾道発で今治行きバス、因島乗り換えであるよ。」 「スマホを操る同行者がいると、計画的な旅ができるな。2時間くらい、ラーメン食べて、ぶらつこか。」 尾道到着です。 神戸は曇っていたのですが、快晴です。絶好の徘徊日和ですね。ちょっと暑いかな?そんな感じでした。「とりあえず、トイレ行こか。エエ―っと、バスの切符はあっこらしいな。」「トイレすんだら、あのへんな。」 ・・・・・・ 駅前の歩道橋から海を見て、バスの案内書で今治までの切符を買って、モダンな駅前から、商店街へ歩きました。駅近くのラーメン屋さんには、どこも行列です。古めかしい、薄暗いアーケードを奥へ奥へ歩いていきました。「あっ、あっこにある。」「なかは?」「すいてる、すいてる。」「はいろう、はいろう。」「お二人?カウンターへどうぞ。」「尾道ラーメン二つと、餃子、焼きね。」「なんか、上海系の中華屋さんちやう?」「うん、部屋の仕切りが、中国風カーテンやし。」「明かりも、そうやん。」 ・・・・・・・「ははは、味もそうやん。でも、おいしいよこれ。」「うん、うん、油熱いな。背油乗せた、しょうゆ味やったら、尾道ラーメンというわけかな?」「おいしかったらええんちゃう?この餃子も結構いける。」 お店を出て、海岸通りに向かいます。向うの島に渡る船着き場がありました。自転車の女子高生が桟橋に向かって乗ったまま突進していくのを見てのけぞりそうです。(本当は写真がありましたが、なぜか紛失。)「ああーそのまま海へ落ちろおおー。落ちんな、やっぱり。」「こわないんやなあ。落ちても自転車ごと上がってくる余裕あるな。」「そろそろバスか。石段の山とか、興味ないの。あの上、ほら、たぶん健さんと、ビートたけしがあったとこ。最後の映画。行きたかったら・・・」「うん、べつに。」「じゃあ、バスに行きましょう」 駅前の道路際の停留所で高速バスは待っていました。 運転手さんが、道端でタバコ吸っています。いつか観たような懐かしい風景でした。さて、しまなみ海道に出発。お次へはここをクリックね。 追記 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑) ボタン押してね!