バリー・レビンソン「バンディッツ」こたつシネマ
バリー・レビンソン「バンディッツ」こたつシネマ 映画.com 「ああ、ブルース・ウィリスか?」 まあ、そんな気分で見始めましたが、欲求不満の塊のような女性ケイト(ケイト・ブランシェット)のハチャメチャなファースト・シーンに引き込まれて、お終いまでテレビの前を離れられないことになってしまいました。 最後のパターンが、見ている人の意表を突くように、徹底的に仕込んでいるところが映画というか、エンタメとしてエライ!と感心しました。 ラスト・シーンを見終えてジョージ・ロイ・ヒルという、今は亡き名監督の傑作「スティング」を思い出しました。 あの映画には女性は登場しなかったような記憶がありますが、この映画ではなかなかいい感じに「ぶっ飛んでいる」女性ケイトと、脱獄囚で銀行強盗のジョー(ブルース・ウィリス)、テリー(ビリー・ボブ・ソーントン)の二人組との三角関係が大事なプロットになっています。 もっとも、そこのところあたりはシマクマ君には「めんどくさいなあ」であって、見張り役のハーヴィー(トロイ・ギャリティ)の、ピンク色の女性を追っかけるこだわりも「フーン???」だったのですが、やたらに派手な結末で全員集合しているところは拍手喝采でした。 所謂「アメリカン・ニューシネマ」のイイトコ取りのような作品でしたが、それが、かえって楽しい趣向を感じさせてた作品でした。ブルース・ウィルスが雰囲気だけはまき散らしてましたが、暴れなかったのがぼくにはよかったですね。 まあ、やっぱりケイト・ブランシェットに拍手でした。いや、ほんと、ご苦労様でしたという感じです。監督 バリー・レビンソン脚本 ハーレイ・ペイトン撮影 ダンテ・スピノッティ音楽 クリストファー・ヤングキャストブルース・ウィリス(ジョー・ブレーク)ビリー・ボブ・ソーントン(テリー・コリンズ)ケイト・ブランシェット(ケイト・ウィーラー)トロイ・ギャリティ(ハーヴィー・ポラード)2001年・124分・アメリカ原題「Bandits」2021・12・25・こたつシネマ