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リリ・フィニー・ザナック「エリック・クラプトン~12小節の人生~」シネ・リーブル神戸
ジミー・ヘンドリックスをネタにしたマンガ「シオリ・エクスペリエンス」の感想の時に書いたような気がしますが、ヤードバーズ、ブルースブレイカーズ、クリーム、デレク・アンド・ザ・ドミノスの時代のエリック・クラプトンは、ステレオ装置もレコードもなくて、カセットテープで聴く以外に何の手立てもない、実は聞いたこともない三大ギタリストの名を知ったかぶって口にしていた日本の田舎の高校生にとっては伝説でした。 そのクラプトンの伝記映画、それもドキュメンタリーで実物が映っています。 まあ、みに行くわな! そんな感じで、勇んでシネ・リーブルにやってくると大ホール上映でした。「クイーン」の映画がはじけているという評判なので、ちょっとビビりました。 ええー、客がいるのかあ?騒ぐのかあ? 心配の必要はありませんでした。拍子抜けするくらいお客はいませんでした。前から5列目ぐらいの中央に座って、誰にも邪魔されず観終えることが出来たというわけです。 「ERIC CLAPTON : LIFE IN 12 BARS」が始まりました。ただのミーハーのファンで、ただ、ただ、CDやユーチューブでおんなじ曲と40年のお付き合いです。 ああ、レイラや! そういって聴いていればうれしいだけの老人にとっては、知らないエピソードが山盛りでした。 ホント、ベンキョ―になります! でも、ジミー・ヘンドリックスとか、デュアン・オールマンとか、演奏したり、しゃべっったりしているフィルムは、やっぱり、ワクワクしてカンドー的でした。 ジョージ・ハリスンが、クラーイ顔でパティと連れ立って帰っていきよるけど、このシーンとか、だれが撮っとったんやろ? B・B・キングが大観衆を前にしてクラプトンに語りかけています。 『俺は永遠に生きる。でも。おまえは、永遠より一日だけ長生きしてくれ。お前のいない世界にいるなんて、俺には想像できない。』 チョー、カッコエエヤン! クラプトンのドラッグと酒との苦闘のフィルムの後に、そのシーンが来て、ぐっと来ました。大きい画面の本物のB・B・キングとか、ちょっと夢みたいです。 あのー、映画館の人、この曲、もうちょっと、大きい音になりまへんか。で、もうちょっと続けて見せてくれまへんか!?(笑) 映画は、格別、ノリノリっていうわけではありませんでした。どちらかというと地味な作品でした。ほかの誰かにお勧めする気もありません。最後は病み上がりでやつれ太りしていたクラプトンでした。それがよかったのです。 レコードプレイヤー、いや、ターンテーブルというべきでしょうか、そういうものを何にも持っていなかった十代の終わりの頃のことが、いろいろ思いうかぶのでした。クラプトンを始めて聞かせてくれたのは同級生だったとか、そんなことです。 三宮から神戸駅まで歩きました。元町商店街を歩いていると「Tears In Heaven」が浮かんできて、いい気分でした。 やっぱ、クラプトンはかっこええわ(笑)。監督:リリ・フィニー・ザナック 出演ミュージシャン:エリック・クラプトン、B.B.キング、ジョージ・ハリスン、パティ・ボイド、ジミ・ヘンドリックス、ロジャー・ウォーターズ、ボブ・ディラン、ザ・ローリング・ストーンズ、ザ・ビートルズ etc. 2017年 イギリス 135分 原題:ERIC CLAPTON : LIFE IN 12 BARS 2018・11・28・シネリーブル神戸(no19) ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.27 22:22:55
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