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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2019.08.15
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カテゴリ:映画 韓国の監督
​​​​チャン・ジュナン「1987、ある闘いの真実」​​​

​​ 

​​1980年に、そして、1987年に韓国で何が起こっていたのか?

​ そんなふうに自分に問いかけてみます。​1989年「北京の天安門で何が起こったのか?」​​「ベルリンで何が起こったのか?」​には反応できても、​「韓国で?」​という問いには答えられません。それは、ぼくだけのことかもしれませんが、この、隣の国に対する無関心はただ事ではなかったと、今は考えています。​​
 ともあれ、2018年になって、相次いで公開されている「タクシー運転手」、そして「1987、ある闘いの真実」の二つの映画は、実に鮮やかにこの問いに答えてくれました。
​ 民主化を叫ぶ運動の周辺にいた大学生が取り調べ中に死亡します。お決まりの隠蔽工作が命じられますが、事故死の報告書に疑問を持つ若い検事がいました。映画はそこから始まるのです。​
​​ 通称は「南営洞」と呼ばれているらしい「対共捜査警察(?)」の悪辣極まりないパク所長(キム・ユンソク)。一方は恐れを知らない熱血漢チェ検事(ハ・ジョンウ)。その二人の対決のように事件は始まります。​​
​ 
熱血漢チェ検事の真実を求める意志。その真実への希求が、網の目のように学生や市民、医師、新聞記者、普通の暮らしをおくってきた庶民たちに広がってゆく様子を映画は描きます。一方、手段を択ばぬ​「反共・赤狩りの権化」​​ともいうべきパク所長の、民主化弾圧と追及の手がすべての網の目を引き裂いてしまうのでは?というサスペンスは120分間休むことなく続きます。​
​​​ まあ、ドキドキしっぱなしなわけです。全斗煥失脚という、歴史的事実に基づいた結末に、やっと、一息つきました。​
​ チラシのおどろおどろしさに、少々ビビりながら見ましたが。後味爽快とはこのことをいうのでしょうね。
権力の悪の権化パク所長を見事に演じた、悪役キム・ユンソクがまずよかったですね。もの怖じしない若き検事を好演したハ・ジョンウといい、気弱な看守ユ・ヘジンといい、なかなかな役者がそろっていると思っていると、さもありなん、​現代韓国オールスター​だったようです。​​​
​​​​​​​ ところで、後味のよさの理由はもう一つあります。​韓国の歴史​を振り返ると​1910年​以来の近代史、および現代史は、​「人権」が踏みにじられてきた100年​と総括することができると思います。1945年創氏改名に始まり、「日本語」の押し付け神道の神社の押しつけに至るまで、​「人権」抑圧政策​で統治しようとした植民地宗主国大日本帝国の敗戦で​「光復」​を迎えたはずですが、朝鮮戦争、38度線分割、軍事政権による独裁的統治という歴史のなかで、普通の国民の「人権」が擁護されていたとはとても考えられません。
 たとえば、映画の中のパク所長や取調室の職員たちによる市民に対する振る舞いは、植民地時代の警察権力が民衆に対した振る舞いを引き継いでいるとしか思えませんでした。権力は見たことのある権力を模倣するかのようでした。​​​​​
 いま、カメラが「抑圧の歴史」に向けられ、こうした事件の真実を伝え始めています。その映像には1000万人及ばんかという観客が集まり、拍手することができる社会が生まれつつあるのです。映画を撮っている人たちの「民主化」に掛ける使命感のようなものを強く感じさせる明るさが映画に満ちていました。こんな後味のよさは、なかなか味わえるものではないと思うのです(笑)。
 このところの韓国映画の後味の良さは、役者たちの達者な演技力だけに理由がるのではなく、映画をつくっている人たちの思想性にもあるといえるとぼくは思います。
​​​​​​​​​​​​ 監督 チャン・ジュナン
 脚本 キム・ギョンチャン
 撮影 キム・ウヒョン
 音楽 キム・テソン 
 キャスト 
  キム・ユンソク(パク所長)
  ハ・ジョンウ​​(チェ検事)
  ユ・ヘジン(看守ハン・ピョンヨン)
  キム・テリ(女子大生ヨニ)
  
パク・ヒスン(チョ刑事)
  ソル・ギョング(民主運動家キム・ジョンナム)
  イ・ヒジュン(新聞記者ユン・サンサム)
 2017 韓国 129分  
2018・11・09・元町映画館no17
追記2023・02・27
 もう、4年ほど前の感想で、後味の良さ、映画の元気さについて語っていますが、現実政治がどういう展開になっているのかはよく分かりませんが、映画の元気さは続いていますね。
 それから、もう一つ、文学の面白さにも興味をひかれています。翻訳事情もあるのでしょうね、なかなか読めませんが、そろそろ、現代韓国文学の案内もしたいと思っているのですが、なかなかですよ(笑)。​​​​

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最終更新日  2023.06.27 10:09:45
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