「おばーちゃんが待つ西脇へ」
徘徊日記 2019年8月10日(土) 西脇山手町あたり
「アッ、サカナおる!」
「ええ、どこ?どこ?」
「ホンマや。おる。おる。」
「とったらたらあかんねんよ。」
「どうやってとんの?」
「川に入ってやんか。」
「むり、むり!」
「ほんなら、写真撮ったろ。」
「ジージ、写真とった?見せて見せて。」
「なんや、映ってへんやん。」
「イヤ、写ってるやん。見えるやろ。」
「エー、光ってるだけやん。」
「もう、見せたれへん!」
夜になって、さすがヤサイクン一家、この暑いのに「タコ焼き」と「鉄板焼きそば」、準備万端整えて、オバーチャン家襲撃です。チビラくんたちも、食った!食った!
夕食が終わると、夏休み恒例、バーちゃん家の花火。
「だれやのお仏壇のローソク立て持ってきたのは?」
「チッチキばーちゃん。」
「ちょうどエーやん。」
「うん、ローソク立てあった方が、便利で安全やし。かめへんかめへん。」
「わー、ネズミ花火つけてる。おとーさんコワイー!」
「大丈夫、大丈夫。パンッてはじらへんやつやから。」
「あーん、こわいー、こわいー。」
「うるさいなあ、こんなんもないとおもろないやろ。」
「あらら、逃げて行っちゃった。」
「最後は線香花火よおー。」
「ワタチもする。」
「玉落とさんように、じいっと持ってントあかんねんよ。」
「タマて、なにい?」「ほら、そこにできてる、小さな火の玉やんか。」
「わあ、手がふるえるう。ああー、落ちちゃった。」
こうして、いつもは静かな
西脇の、騒がしい夜は更けたのでした。
2019・08・10
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