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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2019.08.29
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​王欣太「蒼天航路(全36巻)講談社KC
  我が家の「愉快な仲間」ヤサイクンが大雨の上がった翌週に、段ボール箱いっぱいの漫画を抱えてやってきた。​​​​

 やっぱり断捨離やな、うちを物置やとおもっとるなとは思いながらも、ビニールカバーを開ける‥‥なぜかイソイソ
「また大雨やったなあ。仕事場大丈夫やった?何これ?」
​ 「三国志や。ハウスがみんな水につかってもたけど、次の日には引いたな。まあ、引いたから大丈夫やろ。」​
「横山光輝のとはちゃうんか?」
​ 「うん、ちゃう。これは曹操っておるやろ、悪もんのやつ。そいつがエライねん。​劉備​はアホやねん。」​
​​ 「演義ネタとはちがういうわけか。『蒼天航路』?知らんなあ。最近のか?」​​
「いや、ちゃう。結構古いで、だいぶ前のやな。そんな、まじめちゃうおもうで。大人向けかな。チビ等には無理やな。」
 しらべてみると、1998年「講談社漫画賞」だからたしかに古いですね。テレビアニメにもなったらしいのですが、もちろん、知りません。

​​ ​​ところで、冨谷至という京都大学の東洋史の先生だった人に「教科書では読めない中国史」(小学館)という面白い本があります。​​

​​
​ ​この本ですね。これも、もう、十年以上も前の本ですから、図書館にでもあればあるのでしょうね。昔、小学館が出していた「週刊中国悠々紀行」というウィークリーブックに連載していたコラムを集めた中国史に関連したの読みもので年代順に50のエッセイで構成されています。​​
​ エッセイの項目が「科挙」「宦官」から「儒家と法家」「統一王朝」というふうで、ポイントの抑え方が的確で、教科書よりもうちょっと詳しく知りたいということがちゃんと押さえてある。受験生の入門とか、高校の、社会じゃなくて、国語の先生のネタ本にピッタリだと思います。​
​​​ ​ネタ本といえば、2012年に出た、同じ著者の岩波新書「四字熟語の中国史」のほうがメジャーかもしれないのですが、両書ともに中島敦「名人伝」「李陵」を取り上げて、もちろん、内容は違うのですが、それぞれ別の本を舞台にして講釈しているのがぼくには面白かったですね。冨谷至先生はどうも中島敦がお好きなようです。​​​​
 とはいいながら、読んでいて「ちょっとなあ」と思うところもあります。古代史の専門家らしいのですが、近現代の項目がややダルイいんですね。
 「そういうもんか、うん、そういうもんやろ。」​

​​​ しかし、面白いのは面白いんです。たとえば「教科書では読めない中国史」「三国志の世界」という章段で冨谷至先生はこんなふうにおっしゃっているのですがいかがでしょう。。​​​
 史書が伝える曹操劉備の治績、彼らが行った政治政策、それらが事実だとすれば、ふたりの為政の能力あ、資質には瞭然とした差があり、蜀は到底、魏に及ぶものではなかった。 ​ ​​
 無人化した土地を没収してそこに戦乱によって流亡してきた農民を定住させ、農具や耕牛を貸与して農耕に従事させる「民屯」とよばれる土地政策、晋の戸調制と称される戸に重心を置いた租税制度の先駆けとなる「調」の設定文帝(曹丕)の時世に完成する新しい法律体系の準備、そして人や徳によらない能力主義に基づく人材登用、これらはすべて漢時代の旧制度からの脱皮であり、新しい時代を先取りしたものだった。

​​ 対して劉備といえば、小説の中では人情に篤い英明君主として描かれているが、見るべき治績はほとんどない。彼自身、依るべき領土をもたず、荊州から成都に移った流寓政権といった性格を蜀漢は負っていたことも事実なのだが、為政者として、さらには国家の統治者としての自覚と能力ははなはだ凡庸、いや劣等といわざるをえない。​​
​​​ というふうに、「横山三国志」の英雄、劉備君をばっさり。まあ、歴史家の常識的判断といえばそれまでですが、岩波文庫の「三国志演義」に始まって、マンガ、小説に限らない、人気のコンピューター・ゲームにいたるまで、「三国志」ファンは山盛りいらっしゃるわけですが、「劉備」は馬鹿だったという、この言い草はちょっとショックでしょうね。​​
​​ ところが「蒼天航路」の展開は、実に歴史をよく勉強しているようすで、この歴史家の話と矛盾しないところがエライですね。​​
​​​ そのうえで、「曹操」「劉備」も、その他の英雄たちもデフォルメされ、面白い登場人物として「物語化・マンガ化」されている。ぼくには、そこが斬新で、掘り出し物という気がしました。​​​
​ くそ暑い土用の時季の昼寝の友には最適でしたよ。​2018/07/23​
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最終更新日  2023.02.15 00:29:22
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