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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2019.10.01
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​​​​佐古忠彦「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」
​​ 沖縄の政治家瀬長亀次郎さんの記録です。元町映画館で見ました。昔、筑紫哲也の報道解説番組で見かけたアナウンサー、佐古忠彦さんが資料を集めて作ったドキュメンタリーでした。「映画」という感覚で見ると、少し失望する感じでしたが、テレビの特集番組としてみるなら、問題ありません。観たのは
「米軍が最も恐れた男 その名は、カメジロー」です。​
 何よりも、瀬長亀次郎を、丁寧に、忠実に描こうとしている気持ちが伝わってくる映画でした。
​​​​​ 歴史を書き換えたり、出来事がなかったことにする風潮が蔓延している世相に対して、「ほんとうのこと」を言い続けた政治家がいたこと。今となってみれば「瀬長君とは立場が違う」などと紳士的な口調で言いながら、「核兵器配備の密約」のシラを切り続け、いけシャアシャアとノーベル平和賞まで手にした政治家がいたこと。沖縄に米軍基地があることを、「日本」という国家にとって「当然」視する風潮を無反省に煽り続けている政治家がいたし、今もいること。​​​​​
​​ どの政治家が「まともなこと」を言っているのか、立場によって変わる問題ではないということを、なんとか伝えようと映画を作った人たちがいる。その「努力」と「誠意」が伝わる映画だった。​​
​​​​ 「基地はいらない」と言い続けた瀬長亀次郎「まともさ」は決して古びない。時代や国を越えた「まともさ」だとぼくは感じました。​​​​
 何を学ぶとか、知るとかいうことを越えて、辺野古に新しい基地はいらない。単純なことだ。基地は戦争の道具なんだから。帰り道で、そんなふうに思いました。
​​​
(画像はチラシの写真です。)
監督 佐古忠彦​​
プロデューサー 藤井和史  刀根鉄太
撮影 福田安美
音声 町田英史
編集 後藤亮太
音楽 坂本龍一  兼松衆  中村巴奈重  中野香梨  櫻井美希
テーマ音楽 坂本龍一
語り 山根基世  役所広司
キャスト  瀬長亀次郎

2019128分日本2019・09・18元町映画館no178

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最終更新日  2023.07.16 20:59:00
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