1715231 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

ゴジラ老人シマクマ君の日々

ゴジラ老人シマクマ君の日々

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

プロフィール

シマクマ君

シマクマ君

カレンダー

バックナンバー

カテゴリ

カテゴリ未分類

(1)

読書案内「日本語・教育」

(21)

週刊マンガ便「コミック」

(84)

演劇「ナショナルシアターライブ」でお昼寝

(35)

徘徊日記「日帰りでお出かけ」

(62)

演劇「劇場」でお昼寝

(2)

映画「元町映画館」でお昼寝

(94)

映画「ちょっと遠くの映画館」でお昼寝

(26)

映画「シネリーブル神戸」でお昼寝

(90)

読書案内「映画館で出会った本」

(18)

読書案内「翻訳小説・詩・他」

(53)

読書案内「漱石・鴎外・露伴・龍之介・百閒・その他」

(23)

徘徊日記「垂水・舞子・明石」あたり

(53)

読書案内 「医者や科学者の仕事、まあ科学一般」

(27)

読書案内「現代の作家」

(100)

徘徊日記「お泊りでお出かけ」

(67)

徘徊日記「神戸・元町・三宮」あたり

(85)

読書案内「絵本・児童文学」=チビラ君たちへ

(48)

読書案内「社会・歴史・哲学・思想」

(77)

読書案内 「芸術:音楽・美術・写真・装幀 他」

(30)

読書案内「近・現代詩歌」

(54)

徘徊「港めぐり」

(4)

バカ猫 百態

(22)

読書案内「橋本治・加藤典洋・内田樹・高橋源一郎・他」

(18)

読書案内「水俣・沖縄・アフガニスタン 石牟礼道子・渡辺京二・中村哲 他」

(20)

読書案内「鶴見俊輔・黒川創・岡部伊都子・小田実 べ平連・思想の科学あたり」

(15)

映画「OSミント・ハーバーランド」でお昼寝

(2)

映画「こたつシネマ」でお昼寝

(13)

映画「パルシネマ」でお昼寝

(30)

読書案内「昭和の文学」

(25)

読書案内「BookCoverChallenge」2020・05

(16)

読書案内「くいしんぼう」

(9)

映画「Cinema Kobe」でお昼寝

(5)

週刊マンガ便「ちばてつや・ちばあきお」

(9)

週刊マンガ便「石塚真一・浦沢直樹・ハロルド作石」

(34)

週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」

(19)

ベランダだより

(151)

徘徊日記 団地界隈

(112)

徘徊日記 兵庫区・長田区あたり

(26)

徘徊日記 須磨区あたり

(29)

徘徊日記 西区・北区あたり

(10)

徘徊日記 灘区・東灘区あたり

(41)

徘徊日記 美術館・博物館・Etc

(5)

週刊マンガ便「吉田秋生・高野文子・やまだ紫」

(7)

徘徊日記 芦屋・西宮あたり

(11)

読書案内「大江健三郎・司修・井上ひさし・開高健 他」

(14)

読書案内「古井由吉・後藤明生・他 内向の世代あたり」

(3)

読書案内「谷川俊太郎・茨木のり子・大岡信 あたり」

(19)

読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」

(4)

読書案内「丸谷才一・和田誠・池澤夏樹」

(11)

読書案内「吉本隆明・鮎川信夫・黒田三郎・荒地あたり」

(13)

週刊マンガ便 「松本大洋」・「山川直人」

(13)

読書案内「リービ英雄・多和田葉子・カズオイシグロ」国境を越えて

(5)

読書案内「村上春樹・川上未映子」

(13)

映画 パレスチナ・中東の監督

(6)

読書案内「近代詩 賢治・中也・光太郎 あたり」

(7)

映画 韓国の監督

(25)

映画 香港・中国・台湾の監督

(37)

映画 アニメーション

(13)

映画 日本の監督 ア行・カ行・サ行 是枝・黒沢

(53)

映画 日本の監督 タ行・ナ行・ハ行 鄭

(26)

映画 日本の監督 マ行・ヤ行・ラ行・ワ行

(16)

映画 イギリス・アイルランド・アイスランドの監督

(41)

映画 イタリアの監督

(21)

映画 ドイツ・ポーランド他の監督

(24)

映画 ソビエト・ロシアの監督

(11)

映画 アメリカの監督

(99)

震災をめぐって 東北・神戸・原発

(3)

読書案内「旅行・冒険」

(4)

読書案内「本・読書・書評・図書館・古本屋」

(13)

映画 オーストラリア・ニュージーランドの監督

(5)

映画 フランスの監督

(49)

映画 スペイン・ポルトガルの監督

(10)

映画 カナダの監督

(5)

映画 グルジア(ジョージア)の監督

(15)

映画 ウクライナ・リトアニアの監督

(7)

映画 イスラエルの監督

(3)

映画 マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、クロアチア、スロベニアの監督

(6)

映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督

(10)

映画 フィンランド・スウェーデン・ノルウェイの監督

(6)

映画 トルコ・イラン・カザフスタンあたりの映画監督

(12)

映画 ギリシアの監督

(3)

映画 アルゼンチン・ブラジル・ペルー・チリの監督

(6)

映画 ハンガリー・ルーマニアの監督

(5)

映画 アフリカの監督

(3)

映画 スイス・オーストリアの監督

(3)

読書案内 戯曲 シナリオ 劇作家

(1)

読書案内 ジブリの本とマンガ

(5)

週刊マンガ便「小林まこと」

(9)

読書案内「野口武彦・前田愛・橋川文三・藤井貞和」

(2)

映画 インド・ネパール・ブータン・アフガニスタン・タイ・ベトナム あたりの監督

(5)

週刊マンガ便 キングダム 原泰久・佐藤信介

(17)

読書案内「川上弘美・小川洋子・佐伯一麦」

(9)

読書案内「立花隆・松岡正剛」

(5)

日記/記事の投稿

コメント新着

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2019.11.02
XML
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ニテーシュ・アンジャーン「ドリーミング村上春樹」
 
​予告編で目にして「風の歌を聴け」を読みなおしました。とにかく、見なくっちゃという気分でシネリーブルのシートに腰掛けました。今日はいすゞベーカリーのカレーパンがおやつです。ぼくを入れて6人の客が座っていましたが、とりあえずパンをかじっていると始まりました。​
​ 木立に向かってカメラが進んで行って、「森」と呼んだ方がいい感じのシーンが映し出されます。​
 「おや、なんかいるな?」
 「かえるくん」でした。「かえるくん、東京を救う」の、あの「かえるくん」ですね。当然、期待は「みみずくん」ですが、残念ながら最後まで登場しませんでした。 
​「ドキュメンタリーとちゃうのかな?」​​
​ ふと、そう思いました。
 困惑を打ち消すかのようにというか、たしかにというか、メッテ・ホルムという女性がメインで登場し始めました。 
 彼女は「完璧な文章」という、村上春樹「風の歌を聴け」に書きこんだ小説の日本語をデンマーク語に翻訳するのに難儀しています。
 日本人とおぼしき男性にこんな質問をします。すると
男が答えます。
「パラレルワールドという考え方は、日本では普通なの?」
「ええ、そうですね」
​  オイオイ、と思わずのけぞりそうになりましたが、これがこの映画の「地下二階」でした。
​​​ 「ジェイズ・バー」、「芦屋川」、「レコード・ショップ」、「JR芦屋駅南口」、「神戸の坂道」、「ピンボールマシーン」、「首都高速」、「公園の滑り台」、「青空には白い月が二つ」、そして「かえるくん」。​​
​​​​ ぼくは、ちらりと映し出された神戸の何でもない坂道が、「知っているあそこではないか」とか、「お、芦屋駅は南口でないと、この場合、絵にならんなあ」とか、映画の意図とは、おそらく、何の関係もないミーハー気分が盛り上がってしまって、楽しかったのですが、映画は高層ビルの屋上のハッシコに腰掛けた「かえるくん」が東京の夜景を遠望しているシーンで終ります。​​​​
 そういえば、公園の滑り台にもいたような気がします。ホルムさんが紛れ込んでしまった世界はかなり周到に「村上ワールド」をなぞっていたようです。
​​「夢を見るために毎朝僕はめざめるのです」(文春文庫)という村上春樹へのインタビューを集めた本があります。なかなか、読みでのある文庫ですがご存知でしょうか?​​​​​​​​​​​

​​​ この映画は村上春樹によって​「夢に目覚めさせられた」​翻訳家、メッテ・ホルム「夢」をドキュメントした作品だったようです。​
 蛇足ですが、夢の中とはいえ、彼女の仕事場のニャンコが、これまた実にいいんです。​​​​​​​​​​​​​​​

監督 ニテーシュ・アンジャーン
キャスト メッテ・ホルム(デンマーク翻訳家)
     書斎のネコ
     カエルくん
2017年 60分 デンマーク ​​​​原題「Dreaming Murakami」
2019・10・29・シネリーブル神戸no35
追記2019・11・02
 ​
​​60分の短いフィルムですが、村上ファンのかたがご覧に​​​なられると面白いんじゃないかと思いました。書き忘れましたが、最後は大学だかのホールの舞台のうえ、人の背丈より、ずっと、大きな本のページが開かれているセットの前で、ホルムさんが、対談の相手である村上春樹を待っているシーンでした。このシーンというか、舞台のデザインも一見の価値があると思いました。​​

​ ノーベル賞がどっちを向いたというような騒ぎ方ばかりしている、この国のメディアには、絶対に作れない、村上作品に対する「真摯さ」があふれた作品でした。​
 村上春樹「世界に僕の作品を待っている人がいることを信頼している」という意味のことを、誰かのインタビューで語ったことがありますが、まさにそれを実感する映画でした。
​​​
PVアクセスランキング にほんブログ村
にほんブログ村 映画ブログ 映画日記へ
にほんブログ村





​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023.12.19 21:36:47
コメント(0) | コメントを書く
[映画 オランダ・デンマーク・ベルギーの監督] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X