|
カテゴリ:読書案内「現代の作家」
絲山秋子「逃亡くそたわけ」(講談社文庫)
「ブルーアワーにぶっ飛ばす」という映画を見終わって、そいう言えばという感じで、絲山秋子の「逃亡くそたわけ」という作品を思い出しました。映画は「ロード・ムービー」という感じだったのですが、この小説も旅の途中の話だったと記憶しています。そういえば、何年か前に、ロード・ムービー映画にもなったような気もします。 絲山秋子の紹介も兼ねて、以前、高校生向けに「読書案内」したことがあります。よければ、お読みください。 ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ みんなは絲山秋子なんて小説家は知らないかな?冬休みの図書館当番をしていて「袋小路の男」(講談社)を見つけて読みました。おもしろかったです。ほかにも、すでに借りている人が数人いて、ふーんと思いました。図書館の本で、ぼくが借りようと思って手続きする本は誰も借りていない本がほとんどだから、借りている人がいる本と出合うのは何となく嬉しい。 「私が死んでしまっても、世界はこのままなんでしょうか。宇宙もずっとあるんでしょうか。」 と書かれています。現実の生活の「終わり」に気づくと、現実は揺らぎ始めます。自分がいつどこで生きているのかなんて、わかりきっていることだったのに。何万光年という宇宙の時間の、一体どこに私たちはさまよっているのだろう。そんな問いに、ふと取り付かれて小説は終わります。 ボタン押してね! にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.09.01 17:03:05
コメント(0) | コメントを書く
[読書案内「現代の作家」] カテゴリの最新記事
|