ゴジラ老人シマクマ君の日々
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シマクマ君
シマクマ君のゴジラブログへようこそ。今日は図書館、明日は映画館。あれこれ、踏み迷よった挙句、時々、女子大生と会ったりする。大した罪は犯さない、困った徘徊老人。「週刊読書案内」・「先生になりたい学生さんや若い先生にこんな本どう?」・「映画館でお昼寝」・「アッ、こんなところにこんな…わが街」とまあ、日々の暮らしのあれこれ、いたって平和に報告しています。
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短編集とはいえ、浦沢直樹節とでもいうべきものは何も変わりません。小説の短編の場合、星新一のショートショートがその典型でしょうが、「オチ」のスルドサというか、爽快さというかが読後感を決めるところがありますね。星新一の「ボッコちゃん」の膝を叩きたくなる「オチ」といい、たとえば、芥川龍之介の「蜜柑」のさわやかな「オチ」が永遠の名作の所以ということになるのでしょうね。(「蜜柑」はここをクリックしてみてください。お読みになれますよ。)
「くしゃみ」に載せられている数編の短編も、なかなかな「オチ」が用意されているのですが、どっちかというと「旅日記」、「思い出マンガコラム」風の「L.A.音楽紀行」」と「親分衆」の二つが面白かったですね。 「アップル・レコード」社のもと社長との出会いのエピソードなんて、ビートルズの屋上ライヴ、「レット・イット・ビー」の映画になってるあれですが、ジョージ・ハリソンの奮闘ぶりとか、そうは聞けない逸話も書いています。 もうひとつ、面白いのはこれですネ。フランスのマンガ誌に寄稿した短編「単身赴任」。横文字だと「Solo Mission」になるそうですが、日本のマンガと違うのは左から読むんですね。まあ、当たり前といえば、当たり前なのでしょうが、そこが面白かったですね。 「オチ」は、そう来るとフランス人は笑うか、という感じで、ちょっと洒落てましたが、そのあたりはお読みになってということで。
まあ、とはいいながら、「浦沢さんは長編の人であるな。」というのが偽らざる感想でしょうね。でも、読んで損はないと思いますよ。 「あさドラ!(1)」・「あさドラ(2)」の感想はこちらをクリックしてください。
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