ゴジラ老人シマクマ君の日々
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シマクマ君
シマクマ君のゴジラブログへようこそ。今日は図書館、明日は映画館。あれこれ、踏み迷よった挙句、時々、女子大生と会ったりする。大した罪は犯さない、困った徘徊老人。「週刊読書案内」・「先生になりたい学生さんや若い先生にこんな本どう?」・「映画館でお昼寝」・「アッ、こんなところにこんな…わが街」とまあ、日々の暮らしのあれこれ、いたって平和に報告しています。
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ええ、なんと申しましょうか、また、はまってしまいました。ハイ、ヤサイクンの「マンガ宅急便」の紙袋の隅に転がってたんです。 「メタモルフォーゼの縁側」(角川書店)って題らしいですね。表紙が、ヤサイクン得意の少年漫画系とは少し違いますね。お年を召した女性と、男の子かな?が縁側でマンガ読んでます。 「何じゃこれ?」 で、手に取ってこたつでゴロゴロしていてやめられなくなって、いま、第二巻が終わりました。
一応、ここで、訂正しておきますね。表紙のお年を召していらっしゃる女性の方は市野井雪さん、75歳。一人暮らしですが、自宅で書道教室やってらっしゃいます。男の子に見えたのは、女子高生で、佐山うららサン。お父さんとお母さんは、どうも別居中、(離婚かな?)らしいですが、本人は近所の書店でアルバイトしています。ああ、17歳ですね。 書店の店員と高齢の女性の出会いは、もちろん書店のカウンターですね。女性が買った、マンガ本が、所謂、ボーイズ・ラブを描いたマンガですね。BLというふうに略すんだそうですが、買って帰って寝どこで読み始めて、まあ、こんなふうにハマっちゃうんですね。 女子高生で、アルバイトの書店員である、「うらら」ちゃんは、自分の本棚の奥に段ボール箱一杯のBL本の人なんですね。というわけで、いつの間にか二人は「雪」さん家の縁側で「BLともだち」になっちゃうというわけです。 「うらら」ちゃんは、自分がBLファンなことがちょっと後ろめたいんですね。だから、まあ、こんなふうになるんですが、面白いことに、「雪」さんは、意に介さないわけなんです。 本当は、このあたりのページを全部コピーしてお見せしたんですが、興味がわいた人には、お読みいただくとして、意に介さない「雪」さんの態度に、なんというか、とてもいいものがあるんですね。 男・女であろうが、男・男であろうが「恋」は恋。今も昔も「恋物語が面白い」という普遍的事実の中で、性別に差別はありませんというおおらかさを、御年75歳という姿で、ノンビリ描いているところが、このマンガ家のエライところですね。 17歳と75歳の、ボーイズ・ラブ友達。この58年の差が、今までにない新しい物語を生んでいくんでしょうね。 なんといっても、「雪」さんにとって、最大の問題は、マンガの単行本の場合、最新号は一年半に一冊程度の頻度でしか読むことができません。まあ、ぼくにとっても他人ごとじゃないんですが、というわけで、今回の名場面はこれです。
二人がハマっている、マンガ家「コメダユウ」さんの「同人誌即売会」とかに出かけていって、とうとう、あこがれの作家に出会って、握手して一言がこのセリフです。
あのーそれで 出来れば一年半に 一冊よりもう少し速く 描いていただけると…
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