鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側(3)」(角川書店)
「メタモルフォーゼの縁側 ③」(角川書店)がやってきました。ハイ、ヤサイクンの「マンガ宅急便」ですね。
今回は、これと言う名場面がないんです。なんというか、次の展開への仕込みというか。「うらら」ちゃんは、高校二年生ってこともあって、何となく進路のこととか、友達のこととか、行き詰ってる感が半端じゃなくて、・・・・ていう感じ。
市野井さんは、市野井さんで、まあ、相変わらずなんだけど、なんといっても老人なわけで、新しい事は、なかなか、始まらない。当たり前ですが。せいぜい「断捨離」頑張ったり、庭の草花の植え替えしてみたり、小豆焚いたり、そういう日常の中でマンガの新刊が楽しみ。でも、まあ、このマンガの面白さは、そういう何もない日常、老婆と高校生の、がいいんですよね。
なんか、ドラマチックでカンドー的なことなんて、ホントはないんですって、マンガで書けるのはちょっとしたことだと思うのです。 で、これがおしまいのページ。
でも、まあ、次号では、きっと何か始まりますよ。「市野井さん」の前のめりの様子と、「うらら」ちゃんの思わせぶりな目。ようやく「新しいこと」に目覚めたんじゃないでしょうか。
というわけで、今回は、これでおしまい。
ところで「メタモルフォーゼの縁側」(1)~(2)の感想はこちらをクリックしてください。
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