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カテゴリ:映画 アメリカの監督
Q・タランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」パルシネマ
2019年の夏に封切られた時に見損ねていました。さすがパルシネマですね、期待通り、半年で二本立てで上映です。さあ、出かけるぞと勢い込んでやってきました。 タランティーノという監督が、うわさだけ聞いていて、初めての体験というのも、ワクワクに拍車をかけて、久しぶりのパルシネマでした。チケットを買っているとこんなチラシが配られました。 予習用プリントですが、ぼくは、原則、チラシも見ないので、見終わってからみて、少し笑いました。その話は後でします。とりあえず、映画の感想ですね。見たのはQ・タランティーノ監督の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でした。 レオナルド・ディカプリオ が落ち目のテレビ・スター、ブラッド・ピットが、そのスタント・マン、二大スターそろい踏みで、脇役にアル・パチーノがいます。そして監督がタランティーノとくれば、これだけでかなりワクワクものなのでしょうね。くれば、この監督の初体験のぼくでもかなり入れ込んでいました。 1960年代のハリウッドを描いていて、「映画」の映画、「映画史」の映画になっているらしいことも悪くありません。ヒッピー・カルチャーを描いてシャロン・テート事件を思い起こさせる展開も悪くない。ディーン・マーチンの映画の、おそらく実写のシャロン・テートを、おバカ丸出しのシャロン・テート自身が見るなんてなかなか洒落てます。「プレイボーイ」誌の主催パーティーで、旦那のポランスキーをやっかむスティーブ・マックインのそっくりさんや、ブラ・ピとやりあって負けるブルース・リーのそっくりさんも出てきて笑えます。ブラ・ピの方がブルース・リーより強いんです(笑)。 でも、なんかもったいない感じでしたね。監督の才気は感じましたが、 空回り!という感じです。これでアカデミー賞はないでしょう。 この写真がシャロン・テート役のマーゴット・ロビーさんですね。その辺が分からないところですが、きっと似てるんでしょうね。でも、惨殺はされませんでした。多分その辺の作り方が、ぼくには不満だったのでしょうね。 チラシで解説されていましたが「チャールズ・マンソン」という教祖の示唆によるシャロン・テート惨殺事件は、60年代のアメリカの暗部を象徴していた事件だと思うのですが。この映画の時代はJ・F・ケネディが始めたベトナム戦争の泥沼化の真っ最中ですよね。そこにも、全く触れない(気づいていないのかもしれませんが)ハリウッド映画史はちょっとのんびりしすぎてないでしょうか。 解説のチラシを見ていて笑ったのは、書かれていること(シャロン・テートとかチャールズ・マンソンとか)が、今の観客にとって全く未知なんだなあということです。若い人の無知を笑っているのではありません。知っている自分の年齢を笑っているのです。いやはや・・・なんとも。 監督 クエンティン・タランティーノ 製作 デビッド・ハイマン シャノン・マッキントッシュ ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.02.20 23:49:11
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