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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.01.31
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​​保坂和志「自分という反―根拠」追悼総特集「橋本治」​(文藝別冊・KAWADEムック)​
​ 今日は一月二十九。作家の橋本治が亡くなって一年がたちました。今、​​​​ここで「案内」している「追悼特集『橋本治』」(KAWADEムック)の中に、作家の保坂和志橋本治の死に際して「群像」という文芸誌に書いた「自分という反 ― 根拠」という追悼の文章が載っています。
 その文章の冒頭で、彼はこんなことを書いています。​​​​ ​

  橋本治さんの通夜、告別式の会場のお寺は、なんといま私が住んでいる家から歩いていけるところにあった、私はグーグルの地図をプリントして歩いていった、私は橋本さんとは最近全然連絡とってなかった、昨年末、橋本さんが「草薙剣」で野間賞になったから会場で久しぶりに会えると思っていたが当日橋本さんは体調不良で出られなかった。
「もうずうっと会ってなかったですね、―― 」
「うん、一家を構えるとはそういうことじゃないの?お互い向く方向が違ってるのがはっきりするから、しばらくは会わなくなるものだよ。」
 私は通夜の会場まで橋本さんと話しながら行った、でもその橋本さんの通夜に向かっているのだと意識すると、そのたびに脚の力が抜けかけた。通夜以前、野間賞で会えると思った時、私が思う橋本さんは昔の橋本さんで、今の橋本さんの写真を見たりして、この橋本さんと会うのかと意識したときも少し脚かどこかの力は抜けた。
 ​あの頃の橋本治はすごかったのだ。​​

​​​​ ぼくは、ここまで読んで、​​通夜の会場まで話しながら歩いている、橋本治保坂和志の後ろ姿を思い浮かべながら、二人ともを「本」というか、それぞれの作品でしか知らなということに気付いて愕然とするのです。
 ぼくが思い浮かべている、夕暮れの道を歩いて行く二人は、いったい誰なのでしょうね。これが保坂和志の文章だということだけは確信​​​できるのですが、読んでいるぼくの足だか、背中だかの「力が抜けて」いくのを感じます。​ ​

​ ​​​保坂和志「脚の力が抜けて」しまうのをこらえるようにして、あの頃の橋本治が書いた「革命的半ズボン主義宣言」(河出文庫)を引き合いに出し、その「すごさ」を語りつづけます。​​​   ​
​ 橋本治は全共闘世代だったが全共闘は嫌いでひとりの闘いをはじめた、だから橋本治に揺さぶられた若者たちは一人の闘いをすることになった、‥‥‥
 いや、そういうことじゃないか?橋本治は何かを語る、訴える、そうするときに、自分以外に根拠を持たないというすごいやり方を実行した。
 自分を語るのではない、そこをカン違いしたらだめだ、橋本治は客観的に妥当なものを根拠とせず、自分なんていうまったく客観的でなく妥当性もないものを根拠にして、言い分を強引に押し通して見せた。
 ​人が何か言うということはそういうことなんだと、誰にでも拠り所になりそうなものを拠り所にしてはいけないんだと、拠り所こそ自分で考え、自分のパフォーマンスでそれを拠り所たらしめろと、私は橋本治から教わった。​​
​​​​ これが、保坂の結論であり、別れのことばですね。​​生涯「革命的半ズボン主義」者だった橋本治の仕事のすごさは、一見、互いに、似ても似つかない、「向く方向が違っている」保坂和志の作品群が生まれてくる拠り所を支えていたことに気付づかされたぼくは、ここでもう一度愕然としながらも、思わず膝を打って座り込んでしまうのでした。​​​
​ 「客観的な妥当性」をなんとなくな根拠にしながら、さまざまな作品を読みたがる、ぼく自身の「読み」というパフォーマンスを抉られる言葉だったのです。しかし、一方で、ぼくにとって、面白くてしようがないにもかかわらず、どうしても面白さの説明ができなかった、この二人の作品の「読み」の入り口を「案内」してくれているていかもしれない言葉でもあったのです。​
 本当は、所謂、命日に、橋本治の最後の文章をさがしていたのです。彼の命日は「モモンガ忌」というそうです。が、​まあ、そのあたりは
次回ということで。

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最終更新日  2023.06.09 23:53:51
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