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カテゴリ:映画 フランスの監督
ラジ・リ「レ・ミゼラブル」シネ・リーブル神戸
この題名を見て、ヴィクトル・ユーゴーの小説を思い浮かべない人はいないでしょう。ぼくはそう思い込んでいました。どんなリメイクなのか、それが興味の焦点でした。ガラすきのシネ・リーブルでした。真ん中に陣取って一息ついてもお客さんは増えません。と、映画が始まりました。 父ちゃん、団地の前で倒れてる 燃え盛る火炎瓶を手にした「ライオン泥棒」君の、怒りに満ちた眼差しで映画は終わります。そのシーンは監督に社会批判はありますが、映画の意思表示としてあやふやだと取られたようですが、そうでしょうか。 ぼくは、ぼく自身が「わかったふう」な「大人」の都合の眼差しで映画を見ていたことを痛烈に批判されたと感じました。彼らの将来はとか、彼らを追い詰めたものは、とかいう以前に、ここには少年や少女たちの、彼らには何の責任もない「抑圧」があり、怒りがあります。いつの間にか、それこそが、例えば15歳の少年にとって、最も切実な現実であることを見落として、聞いた風なことをいい始めていたのではないでしょうか。 若ぶっていうわけではありません。しかし、もう、世界中のどこの国にも、こう叫ぶべき時がやってきているのです。 万国の「ライオン泥棒たち」よ、決起せよ! 監督 ラジ・リ 脚本 ラジ・リ ジョルダーノ・ジェデルリーニ アレクシス・マネンティ 撮影 ジュリアン・プパール 編集 フローラ・ボルピエール 音楽 ピンク・ノイズ キャスト 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社)の感想は題名をクリックしてみてください。 ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.05 22:52:14
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