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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.05.24
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​【BookCoverChallenge no5
 
​​丸谷才一・和田誠「女の小説」(光文社文庫)​​

​​​ 「1週間で7冊」のブックカバーチャレンジの最中です。​「本」について「焼く」、「印刷する」、「装丁する」、「図書館で借りる」とやって来ましたが、今日は「紹介する」​ですね。3日目和田誠さんの紹介で、さあ、つぎはと考えたのが​装丁家和田誠​​​が好きだった人、この「が」はそのまま主格なのか、​​​和田誠​​​さん「を」という意味の目的格なのか難しいですが、何となく相思相愛的な人たちとして思いうかんだ人が数人います。​​

​​ 最初に浮かんだのが​村上春樹​ですね。ところが彼は​安西水丸​という、もう一人のイラストレイターとも長いつきあいです。
​ 次が​つかこうへい​。文庫版の表紙に描かれていたマンガ風のイラストカバーがとても好きだったのですが、彼の場合は「本」とのつながりがむずかしい。なにせ、演劇の演出家ですから。​
​ それから和田誠が映画を撮った​阿佐田 哲也​こと​色川武大​。うーん博打の話になってしまいそうだ。​
​​​ というわけで、ヤッパリこの人ですかね、という感じで作家の​丸谷才一​に落ち着きました。それに4日目に紹介した本のキーワードは「女」でしたよね、ピッタリのを見つけちゃいましたよ。題して​「女の本を紹介する」​話。​​​​

 丸谷才一・和田誠「女の小説」(光文社文庫)
 ​
​本がつくられたのが二十年前で、お二人ともが亡くなってしまった今となっては、ただ、懐かしいという思いでページを繰る本になってしまったわけですが、繰ってみるとそうも言っていられない「本」です。​
 
​​​​​​丸谷才一17人の女流作家を紹介し、​和田誠​がそれぞれにイラストをつけるというコラボなのですが、例えば​第一章「誘拐されて」​と題された紫式部「源氏物語」​「若紫」​の紹介の表紙には雀の子を追う若紫の、なんともいえない、軽妙なイラストが描かれていて、もうそれだけでため息をついてしまいそうなのですが、ページを繰るとこんな文章で始まっています。​​​

「若紫」は、作りが派手で、読みでがある出来のよい巻だ。当時から評判だったらしく、藤原道長の邸の宴会で、酔っぱらった藤原公任が、紫式部に「あなかしこ、このわたりに若紫やさぶらふ」と言ったという話が「紫式部日記」に書いてある。​
 ねッ、​​​​読み始めるとやめられなくなるのはぼくだけではないと思いますよ。​丸谷才一​のブック・レビューの特徴は、作品や著者、その周辺事実に対する、おそるべき博覧強記なのです。
 たとえばここでは道長公任です。実はこの二人、同い年でライバル。血筋のポジションとしては公任に分があったはずなのですが、結果は道長の一人勝ちで「一家立三后、未曾有なり」と、もう一人のライバル実資(さねすけ)にあきれられた話は有名です。
 公任は「三舟の才」というわけで、文才で名を遺しますが、実は同世代の出世頭だったことは、案外知られていませんね。
 藤原公任が「頭の中将」に一番乗りしたころ、道長公任や兄道隆の息子たちの栄達を遠くから眺めていた身分だったのですが、あっという間に道長の「わが世」が始まってしまいます。その間に、公任は「頭の中将」在位期間歴代一位という、ある意味、不名誉な記録保持者として名をのこしてしまうのです。
 紫式部が執筆にあたって「頭の中将」を思い浮かべたとすれば、この人だった可能性だってあるかもしれませんよ。
 なんてことを​丸谷才一​は先刻御承知に違いなくて、ここでは軽く流しましょうとでもいう書きぶりが憎いんですよね。 
 ​
第二​​​​​​はフランスの閨秀作家​コレット​の小説​「牝猫」​の紹介です。バトンをくれたSさんは大のネコ好きですが、この章の中には「ミャオ」、「ムルクルニャオ!」、「ネウネウ」、「ムゥルーィン」、「「ニヤア」という、古今東西、いろんな作品で描かれているネコの鳴き声が紹介されています。
 もちろん​「牝猫」​ではネコが準主役です。名前はサア。他に​J・ジョイス​​「ユリシーズ」​のネコは有名かもしれませんね。英語で綴れば「マーキュリー」という鳴き声から、主人公ブルーム「旅」への連想が始まるカギになります。まあ、旅って言ってもダブリンの町をめぐるだけなのですがね。
 谷崎潤一郎「猫と庄造と二人のをんな」に出てくるのはリリーという牝猫、そこから​「源氏物語」​で女三宮が飼っていたネコのことが思い浮かんで、その唐わたりの牝猫の鳴き声を「寝む寝む」と誘いの声に聴く柏木くんがまで登場します。
 中の​​​​
一つはフランス語のネコの鳴き声ですが、それぞれどの作品の鳴き声かわかりますか?
 
​​​​​蛇足ですが、15「女弟子であること」で紹介されているのがザベル・アジェンデ、チリの大統領だった人の姪っ子ですが、ここで「師匠」とされているのが、コロンビアの作家​ガルシア・マルケス​でした。
 この章では​​​​​
​マルケス​​「百年の孤独」​についても触れているのですね。一筆書きのような短い文章ではあるのですが、マルケスに関しての簡にして要を得た解説の章段になっていますよ。
 まあ、こ
のあたりの符合もうれしくて、5日目の本になったわけです。
​​ さて今日は、仔猫のようなというのは失礼でしょうか、二月に一度、「本」を読んで、おしゃべりする会でお出会いする「美少女マコちゃん」にバトンをお渡しして、じゃあこれでバイバイ。六日目をお楽しみに。​​

​ ああそうだ、解答ですね。​
​​​​​​​​「ミャオ」:フランスでは、一般にこう鳴くそうです。
「ムルクルニャオ!」:「ユリシーズ」ではこの鳴き声「Mrkr」から「メリクリウス」英語なら「マーキュリー」という神の名、ギリシア神話なら「ヘルメス」が連想されて主人公ブルームの旅へと、イメージがつながる話が書かれています。
「ネウネウ」:女三宮が飼っている唐わたりのネコが三宮に懸想する柏木の膝で「床」を誘うように泣く声です。
「ムゥルーィン」:これがコレットのネコ。
「ニヤア」:谷崎のネコは「花」はサクラ、「魚」は鯛の紋切り型で「ニャア」ないし「ニヤア」なのだそうです。気付いてました?
 では、あらためてサヨウナラ。

 追記
 ところで、このブログをご覧いただいた皆様で楽天IDをお持ちの方は、まあ、なくても大丈夫かもですが、ページの一番下の、多分、楽天のイイネボタンを押してみてくださいね。ポイントがたまるんだそうです(笑)​​​

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最終更新日  2024.04.11 23:39:27
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