谷川俊太郎・瀬川康夫「ことばあそびうた また」(福音館書店) 谷川俊太郎さんの「ことばあそびうた」を案内しましたが、ヤッパリ、「ことばあそびうた また」(福音館書店)も、もののついでということで、いや、ことのついでが正しいか?少し、ご「案内」しようかと思います。
こっちの表紙は、表も裏も、ご覧の通り「かえるくん」が大集合です。もちろん瀬川康夫さんの絵ですが、残念ながら、瀬川さんは、もう、この世の方ではありません。
松谷みよ子さんの「いない いない ばあ」(童心社)という、チョー有名な絵本の画家さんといえば、「ああ あのくまさんの」とお気づきになるでしょうか。
エエっとあったはずなんですが。ないですねえ。ああ、これです、これです。
はじめておうちに赤ん坊がやってきて、はじめてよんであげて、はじめて笑ってもらった本だったような気もします。
松谷みよ子さんも、5年ほど前に亡くなっていらっしゃるようです。お世話になりましたね。
で、「ことばあそび また」の「かえるくん」ですね。
かえる 谷川俊太郎
かえるかえるは
みちまちがえる
むかえるかえるは
ひっくりかえる
きのぼりかえるは
きをとりかえる
とのさまがえるは
かえるもかえる
かあさんがえるは
こがえるかかえる
とうさんがえるは
いつかえる
父さんガエルさんがどのあたりをうろついていいらっしゃるのかといいますと、この辺りのようですね。
このへん 谷川俊太郎
このへんどのへん
ひゃくまんべん
たちしょんべんは
あきまへん
このへんどのへん
ミュンヘン
ぺんぺんぐさも
はえまへん
このへん
なにへん
てんでよめへん
わからへん
今夜も、おとうさん、どうも、帰っていらっしゃらないようですね。このあたりは、どのあたりなのでしょね。四丁目の赤ちょうちんのあたりでしょうかね。
いのち 谷川俊太郎
いちのいのちはちりまする
にいのいのちはにげまする
さんのいのちはさんざんで
よんのいのちはよっぱらい
ごうのいのちはごうよくで
ろくのいのちはろくでなし
しちのいのちはしちにいれ
はちのいのちははったりさ
くうのいのちはくうのくう
とうのいのちはとうにしに
じゅういちいのちのいちがたつ
というわけで、そろそろ退場ですかね。新しいいのちに期待することにいたしましょう。
で、これが裏表紙です。 おしまい。
追記2020・05・30
「ことばあそびうた」の感想はここをクリックしてみてください。
追記2022・05・31
「谷川俊太郎さんがらみの絵本を!」と思いついて2年前に投稿し始めたのですが、頓挫していますね。思いついては、忘れるということが、ここのところ頻繁におこりますが、くよくよしてもしようがありませんね。また思いついたので、また始めればいいじゃないかという毎日です。
というわけで、最近また思いついて「あいうえおつとせい」とか、案内しました。また覗いてくださいね。
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