ジャン・ルノワール「フレンチ・カンカン」元町映画館 元町映画館の「復活の日」第二弾は、御存知、ジャン・ルノワール「フレンチ・カンカン」でした。チラシがなかったので、看板の写真です。
1954年につくられた「名画」中の「名画」ですね。なんか絵画みたいですが、映画です。なんてことを聞いた風にいってますが、実は初めて見ました。そして、感心じゃなくて、感動しました。ここからどれほどの映画が、この映画を観た人によって作られたのでしょう。しみじみ、そんな感想を持ちました。
この映画を見た数日後、テレビで矢口史靖という人の「ウォーターボーイズ」という映画をぼんやり見ていて、「ああ、この人もジャン・ルノアールの、あの映画をきっと見たんだろうな」って思いました。そっくりです。
懐かしいジャン・ギャバン。二人の踊り子の、恋というよりもスターの座を争う鞘当て合戦。何といってもロートレックが愛し、極東の島国のフランスかぶれの文学青年が憧れた、キャバレー「赤い風車」、ムーラン・ルージュの誕生秘話。そして、圧巻は最後に繰り広げられるフレンチ・カンカンの群舞。
「素晴らしい!」
まあ、その一言でした(笑)。
いやはや、映画館「復活の日!」を飾るプログラムとしては、「ニュー・シネマ・パラダイス」といい「フレンチ・カンカン」といい、実に申し分なしでした。
なんといってもシマクマ君と同い年、1954年生まれの映画を用意して待ち構えてくれた元町映画館に、心から拍手!
監督 ジャン・ルノワール
脚色 ジャン・ルノワール
原案 アンドレ・ポール・アントワーヌ
台詞 ジャン・ルノワール
製作 ジャン・ルノワール
撮影 ミシェル・ケルベ
美術 マックス・ドゥーイ
音楽 ジョルジュ・バン・パリス
録音 Antoine Petitjean
編集 Borys Lewin
衣装デザイン ロジーヌ・ドラマレ
振り付け Claude Grandjean
キャスト
ジャン・ギャバン (Danglar)
フランソワーズ・アルヌール (Nini)
マリア・フェリックス (Lora (La BelleAbbesse)
フィリップ・クレイ (Casimir)
ミシェル・ピッコリ(Paulo)
エディット・ピアフ(Eugenie Buffet)
1954年・フランス 原題「FrenchCancan」
2020・06・18元町映画館no48
追記2020・06・24
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