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カテゴリ:週刊マンガ便「鈴ノ木ユウ・野田サトル」
野田サトル「ゴールデン・カムイ(22)」(集英社)
「ゴールデン・カムイ」の単行本を一冊づつ紹介してやろうという「野望」に燃えていましたが第4巻であえなくダウンしているうちに話はどんどん進んでしまいました。 登場人物たちが北海道から樺太へ移動するという展開になってしまって、ロシア革命の話から、アリシバちゃんのお父さんの出生の話から、もうてんやわんやなんですよね。 で、6月の末にマンガを届けてくれたヤサイクンがこう言いました。 「もうわけわからへんな。新しいのが出たらそこまで読み直さんと付いて行かれへんやんな。」というわけで6月の「マンガ便」です。届いたのが最新号、野田サトル「ゴールデン・カムイ22巻」でした。 このマンガの面白さは不死身の男杉元とアイヌの天才少女アリシバちゃんの二人三脚に、アホの白石君が絡み、「北方の文化」、「自然」、そして「食卓」をあれこれ紹介する珍道中だと思うのです。 ところが「樺太」編の間は、とても三人組の珍道中というわけにはいかない「しっちゃかめっちゃか」の状態だったように思いました。 作者には「物語」の着地点は見えているのでしょうが、「どうなるのか」の予想が立たない「おろかな」読者である、まあ、ボクも含めた「ゆかいな仲間」たちには、ほとんど、お手上げの展開が続いてきました。 エピソードが単行本ごとに独立しているわけではないので、その巻だけ読んでも「わけがわからん」ということになってしまっていて、「固め読み」をするとか、「フィードバック読み」をするとかしないと、いや、そうしても話の筋についていけないという感じでした。 で、22巻ですが、この巻の冒頭で、くだんの3人組が帝国陸軍第7師団鶴見中尉の追及から逃れ、ついに北海道に帰還します。 そこからは、以前の「ゴールデン・カムイ」調を取り戻したようで、なかなか楽しく読めました。 最初が流氷の上のシロクマとの対決です。 アシリバちゃんが白い「キムンカムイ」の神聖さと毛皮の価値を講義し、杉元と白石のドタバタです。これを待っていました。 ボタン押してね! ボタン押してね! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.01.26 13:44:37
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