週刊 読書案内 浦沢直樹「あさドラ!(4)」(小学館)
おなじみのヤサイクン、9月のマンガ便で到着しました。9月2日発売、浦沢直樹「あさドラ!」第4巻です。
表紙の「アサちゃん」、もう高校生で、セスナのパイロットです。なんだか、凛々しくて、かっこいいんですよね。浦沢君はこういうところがうまいですね。ヤッパリ、買っちゃうでしょ。
で、4巻の最初のページがいきなりこの絵です。
第4巻は、いきなりこの「絵」でスタートです。再び「出現」した「アレ」です。まだ名前はありません。
最初に現れたのは第1巻です。1959年9月27日。伊勢湾台風が中京地方を蹂躙して通過したあの日、「おおー今日がその日」ですが、それが、まあ、「あさドラ!」始まりの日でしたね。
マンガは3巻を費やして「アサちゃん」の家庭の事情と成長を描きました。そして、第4巻の舞台は1964年、10月9日です。この日が「東京オリンピック」の会開会式の前日だということは、シマクマ君の世代にはすぐにピンとくるのですが、若い人たちはどうでしょう。
マンガの時間では、あれから、伊勢湾台風のあの日から、5年がたちました。で、その日に、今度は東京湾なのか、その南方海上なのか、とにかく再び「アレ」が「出現」したという始まりです
読者にとって、この「絵」の、一見「ネコか?」と疑わせるモンスターの全体像のヴィジュアルとか、名前とか、「浅田アサ、出動します!!」と腰巻で煽られた事件の実態とか、そして、何よりも「アレ」と「東京オリンピック」がどう結びつくのとか、みんな気になりますよね。
「ここまで、煽ったのですから、何らかの結末は用意されているだろう。」
そういう期待に満ちてページを繰るわけです。
で、結果は?
はい、ネタバレ(あんまり気にしませんが)になるので、これ以上は言えません。しかし、浦沢直樹は、やっぱり、浦沢直樹であったことは確かです。次は第5巻ですね。イヤ、ホント渋い展開でした。ヤレヤレ‥‥。
「あさドラ!」(1巻)・(2巻)・(3巻)の感想はこちらをクリックしてくださいね。
にほんブログ村
にほんブログ村