|
カテゴリ:読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」
新井高子 編「東北おんば訳 石川啄木のうた」(未来社)
石川啄木が岩手県の出身の歌人であることはよく知られていますが、彼の短歌は「標準語」、あるいは、おそらく、当時、標準的であったのであろう「歌語」で書かれています。 おだってで おっかあおぶったっけァ とっどきでも着て 稼せぇでも 友だぢが おらよりえらぐめえる日ァ、 猫の耳っこ引っぱって、 仮設住宅で、交互に口語訳して笑いあっているオバさんたちの顔が浮かびます。ぼくは「稼せぇでも稼せぇでも」とか、「ががぁどはなしっこ」なんていう言い回しが気に入りました。言葉に「勢い」がありますね。まあ、そうなると、もう啄木じゃないような気もしますが、それはそれで、ということでしょうね。 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.05.15 10:38:57
コメント(0) | コメントを書く
[読書案内「啄木・白秋・晶子 あたり」] カテゴリの最新記事
|