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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2020.11.20
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鈴ノ木ユウ「コウノドリ 32 最終回」(講談社)
​​ 表紙で​鴻鳥サクラくん​が笑って、手を振っていますね。今回の「コウノドリ(32巻)」最終巻だそうです。ザンネンですね。
 ぼくはこのマンガに登場する若い医療従事者たちの、前向きな生き方が、まあ、もちろんマンガではあるのですが、いや、マンガであるからこそかもしれません、好きでした。​​

​​​​​​ 産婦人科のお医者さんのサクラくんや、四宮くん、そして、下屋カエさん。助産師さんの小松ルミ子さん。ああ、それから、救急医の加瀬さんもいいキャラでしたね。聖ペルソナ総合医療センター院長の存在も忘れられません。​​​​​​
​ 彼らが、危機一髪の悪戦苦闘をなんとか乗り越えていくたびに、涙しながら読んでいる65歳を越えた徘徊老人というのも、ちょっと、大丈夫かという気もしますが、新しい命が生まれてくる現場をまじめに描き続けてきた鈴ノ木ユウさんに拍手したい気分ですね。​
​​ 今回は最終回ということもあるのでしょうね、助産師の小松さん「恋の季節」が巡ってきました。​​
​「おお、仕事をとるか、男をとるか。小松さん、どうするのでしょうね?」​​
​​ ​と、引っぱられていると、なんと、主人公鴻鳥サクラくんの前に、彼を生んですぐにに亡くなったお母さんの面影を宿した女性が登場します。​
​​ サクラくんが育った「ママの家」ケイコママが、その女性を見かけて、​サクラの母、幸子​を思い出したところです。
 女性はサクラくんが通うデンタルクリニックの歯科医片平ミユキさんです。​​​​​
 さあ、どうなるのか?と期待したのですが、シングル・マザーとして出産を決意した彼女は、急性白血病の妊婦としてサクラくんの患者さんになってしまうのでした。
 場面は、ほとんど命懸けで赤ちゃんを産み終えた片平さんが、自らも生き抜きたいと泣き叫ぶところです。
 ぼくですか?もちろん、泣きましたよ。そのために読んでいるのですから、トーゼンですね。(笑)
 左のページは、別れた男性との間にできた、おなかの子どもを産むことについて、片平さんが苦しんだ時のシーンですね。​​
​​​「出産って、誰のものなんだろう・・・・」​​​
 これが、おそらく、鈴ノ木ユウさんが、このマンガを描き続けながら、考え続けてきたことでしょうね。簡単なようで、重い問いですね。
 さて、大団円、小松さんの恋の行方はいかに?果たして、片平みゆきさんは助かるのか。助かったとして、サクラくんとなんとかなるのでしょうか?ああ、それよりも、なによりも、この病院の仲間たちはどうなるのでしょう。
​​ まあ、そのあたりは、本書を読んでいただくしかありませんね。というわけで、これが裏表紙でした。
​​​オシマイ!​​​
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最終更新日  2024.07.17 20:19:15
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