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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2021.02.05
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​​セルゲイ・ロズニツァ「粛清裁判」元町映画館

            ​ ぴあ映画生活

​​​​​ 二月になって、元町映画館で上映されているセルゲイ・ロズニツァ監督「群衆」と銘打たれたシリーズを順番に見ています。​​​
 今日は「粛清裁判」でした。非常事態宣言の中で出かけていくこと自体がはばかられるようなご時世ですが、何となく見落とすわけにはいかない映画という、まあ、ロシア革命史を勉強したかった若き日の夢を思い出す気分もあって出かけました。​
 映画は、スターリン統治下で、裏切り者をつるし上げる「見せしめ映画」として製作されたドキュメンタリー・フィルムと、当時、毎晩のように繰り返されていた街頭デモのニュース・フィルムを組み合わせることで出来上がっていました。
​まず、1930年当時の、ソビエト・ロシアの裁判の様子が異様でした。広大なホールを埋め尽くす、明らかにも見高い観衆。ありもしない「罪」を認め、「革命」への再度の献身の場を願う被告たち。劇的スタイルを意識したとしか思えない声音で銃殺を絶叫する検事。あたかも、まともな理性の持ち主であるかのように「紳士的言葉遣い」に終始しながら「銃殺」を言い渡す判事。​
​ そのあげく、結審の瞬間、拍手と歓声でどよめくホールの様子は「悪夢」と題されるべき「お芝居」の終幕を思わせるのですが、街頭で「反革命を殺せ!」と叫びながらデモする「群衆」の姿が重ねられて、見世物小屋化しているのは法廷の中だけではなく、世界そのものなのだということを暗示して映画は終わりました。​
​​​​​ すべて、「事実」を写しとったフィルムのはずなのですが、なぜ、こんなに劇的な「悪夢」の物語に変貌するのでしょう。「劇場化」という言葉がはやったことがありましたが、スターリンの治世に限らず、全体主義社会のおける「宣伝としての裁判」という「劇場化」は小説や劇映画では出会いますが、このフィルムが写し取っているのは歴史的事実であるということを振り返れば、まさに事実は小説よりも奇なりと言えないことはありませんが、だからといって他人事とも言い切れないわけで、検事総長だか検事部長だかを「私物化」して罪を逃れたエライ人や、その御一党でエラクなった人もいたような・・・。権力のありさまとしては、案外凡庸でありがちなことなのかもしれませんね。​​
​​​​ スターリンが権力を手中にして行くプロセスで、おそらく数えきれないほど繰り返した、ありもしない事件をでっちあげ、関係者を皆殺しにする「粛清」という方法論について、今更あれこれ言う気分ではないのですが、「群衆」という視点を導入することで再構成し、​「人間の歴史」​として描いて見せたセルゲイ・ロズニツァという監督はただ者ではないようですね。​​​​
 E・H・カーというイギリスの歴史家がいます。小林秀雄「ドストエフスキーの生活」を書いた時に参照したという話がどこかにあって、読み始めた「ドストエフスキー」という伝記の作者として、高校時代に出会いましたが、彼のライフ・ワークだった長大な「ロシア革命史」をふと思い出しました。
​ カール・マルクスが夢見た「共産主義」の社会にとって、この映画のような「悪夢」不可避であるというような物言いが、ソフトな反共思想として広がっているように感じますが、果たして共産主義という理念に原因があるといってすましていていいものでしょうか?​
 年配の方で、そんなことを、今更する人はいないとは思いますが、この映画に興味を持たれた若い方には、E・H・カーの著作やアイザック・ドイッチャー「トロツキ―伝」「スターリン伝」あたりを齧って見られることをお勧めします。少し、見方が変わるかもしれませんよ。
監督 セルゲイ・ロズニツァ
2018年・123分・オランダ・ロシア合作
原題「The Trial」
2021・02・03・元町映画館no71

追記2023・02・28

​ おなじセルゲイ・ロズニツァ監督「新生ロシア1991という2015年に作られたドキュメンタリー・フィルムを見ました。この作品と同じように、アーカイヴ映像の編集によって作られています。ソビエト連邦の崩壊の過程の中で起こったクーデターの失敗という、歴史的数日の、レニングラードの民衆による反クーデターのゼネストの様子を描いていますが「群衆」の描き方に、この映画との共通性を感じました。多分、そのあたりに、この監督の思想が浮かび上がっているとおもうのですが、そのあたりは「新生ロシア1991という作品の感想文で考えたいと思います。​​​​

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最終更新日  2023.12.19 21:23:50
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