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カテゴリ:映画 アメリカの監督
ブライアン・ヘルゲランド「ROCK YOU!」パルシネマ
久しぶりにパルシネマの二本立てでした。1本目が「SING」で、2本目がこの映画、ブライアン・ヘルゲランド監督の「ROCK YOU!」でした。 今でいうイギリスとフランスの間で、延々と続いた100年戦争とよばれる戦争がありますが、日本なら鎌倉時代から室町時代くらいになるのでしょうね、その時代の「騎士」のお話でした。 原題は「A Knight's Tale」です。そのまま訳せば「ある騎士の物語」というわけで、何の変哲もないのですが、邦題は「ROCK YOU!」でした。 1本目の「SING」が「ミュージカル・アニメ」とでも呼ぶべき映画で、パルシネマの二本立てです。これもなんかあるんだろうと思って見ていると、「馬上槍試合」というのでしょうか、丸太棒みたいな槍で突きあいする競技会のシーンが始まりました。 そこで、なんと、大観衆の手拍子と足踏みの音が、だんだんリズミカルになって行くではありませんか。 ズン!ズン!チャ! ズン!ズン!チャ! そうです、あの、Q U E E Nですね。 画面の中の観衆たちは、足を鳴らし、曲に合わせてウェーブを始めています。大音響が響きわたりませ。見ているぼくは、もうこれだけで、年甲斐もなく鷲掴みされていました。イヤ、ホント衝撃的とはこのことですね。 もっとも、映画は、そのままハチャメチャ路線なのかと思いきや、この「rock you!」の歌詞をなぞるように、ビルドゥングス・ロマンというのでしょうか、 クソガキの成長譚! をしっかり「騎士物語」として描いていきます。 で、「純愛」あり、「友情」あり、憎たらしくて、カッコイイ「敵役」あり、「危機一髪」ありで、十分納得でした。 最後のどんでん返しは、そうなるに決まっていると思いながらも、けっこうハラハラドキドキさせていただいて満足しました。 映画の中での、音楽の使い方に関しては、こういう 時代劇!の描き方があるんだと、感心することしきりでした。洋楽というか、音楽についてよく知りませんが、クィーンだけでなくエリック・クラプトンやデビッド・ボーイのフレーズもあったような気がします。実にシャレていますね。 ネタバレですが、エンド・ロールではもう一度クィーンの「We Are The Champions」で決めてくれて、とどのつまりには、遊び心満点の一発かましまでありました。いやー、ぼくは、こういうの大好きです。楽しい体験でした。拍手! 監督 ブライアン・ヘルゲランド 製作 トッド・ブラック ブライアン・ヘルゲランド ティム・バン・レリム 脚本 ブライアン・ヘルゲランド 撮影 リチャード・グレートレックス 音楽 カーター・バーウェル キャスト ヒース・レジャー(ウィリアム・騎士にあこがれる青年) ルーファス・シーウェル(アダマー伯爵) シャニン・ソサモン(ジョスリン:姫) ポール・ベタニー(チョーサー:後の文豪) マーク・アディ(従者ローランド) アラン・テュディック(従者ワット) ローラ・フレイザー(鍛冶屋ケイト) ジェームズ・ピュアフォイ(トーマス・コルヴィル卿=エドワード黒太子) クリストファー・カザノフ(ジョン・サッチャー:ウィリアムの父) 2001年・132分・アメリカ 原題「A Knight's Tale」 2021・03・16・no25・パルシネマno34 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.07.11 21:30:02
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