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ガース・ジェニングス「SING シング」パルシネマ 普段はあまり見ないタイプの映画なのですが、パルシネマのプログラムに誘われてやって来ました。ガース・ジェニングス監督の「SING シング」です。
キャラクターがすべて動物で作られていて、つぶれかけのホールの支配人のコアラのバスター君が起死回生の「素人のど自慢大会」を企画して、そこに集まる「のど自慢たち」が繰り広げる「歌合戦」アニメ映画でした。まあ、ありきたりなストリーなわけですが、これが見ていて、実に楽しい。 声優さんたちのメンバーを見ると、実物が顔出しで出演すると、一体どうなるのだろうという感じのメンバーで、スクリーンから聞こえてくる歌声は、いわゆる洋楽についてほとんど知らないぼくのような客でも、何曲かは知っているうえに、メンバーの実力通り、実に上手なのです。 ぼくのように80年代以前しか知らない人間でも楽しいわけですから、ここ十年くらいの音楽を聴いている人は間違いなく楽しいのではないでしょうか。 ただ、キャラクターの作り方を見ていて、最近話題になっている「ルッキズム」というのでしょうか、それぞれの動物が、見かけ上、人間をその動物に例えるのであれば、ある特定の差別的含意を強調することになることによって「笑い」をつくりだしているきらいがないでもないところには、ちょっと引っ掛かりました。 義眼が転げ出てしまうカメレオンの事務員、ミスク・ローリーさんといい、大勢の子育てをしながら、踊れる歌手になりたいブタのロジータさんといい、ゴリラのジョニーといい、これを人間でやれば事件でしょうね。 ぼくは、それぞれのキャラクターが、ストーリーの展開において「肯定的」に扱われている点で、楽しめましたが、どうなのでしょうね。続編ができるそうなのですが、そのあたりはどうなるのか、ちょっと気にかかりますね。 監督 ガース・ジェニングス 脚本 ガース・ジェニングス 編集 グレゴリー・パーラー 音楽 ジョビィ・タルボット エグゼクティブ音楽プロデューサー ハービー・メイソン・Jr. 音楽監修 ジョジョ・ビリャヌエバ エンディングソング スティービー・ワンダー アリアナ・グランデ キャスト マシュー・マコノヒー(バスター・ムーン:コアラ) リース・ウィザースプーン(ロジータ:ブタ) セス・マクファーレン(マイク:ネズミ) スカーレット・ヨハンソン(アッシュ:ヤマアラシ) ジョン・C・ライリー(エディ:ヒツジ) タロン・エガートン(ジョニー:ゴリラ) トリー・ケリー(ミーナ:ゾウ) ニック・クロール(グンター:ブタ) ジェニファー・ソーンダース(ナナ・ヌードルマン:ヒツジ・大歌手) ガース・ジェニングス(ミス・クローリー:カメレオン) 2016年・108分・G・アメリカ 原題「Sing」 2021・03・16‐no24パルシネマno35 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.12.30 11:40:29
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