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カテゴリ:週刊マンガ便「コミック」
Q.B.B.「中学生日記」(新潮文庫)
今日の週刊マンガ便はヤサイクンの配達マンガではありません。平成14年ですから、2002年、今から20年前に新潮文庫になった、古い古いマンガです。何で、そんなマンガが出てくるのかというと、ぼくはあまりテレビを見ないのですが、この冬ハマっていたのが「孤独のグルメ」という一話完結のグルメドラマでした。もともと谷口ジローのマンガだったと思うのですが、テレビでは主役の「井之頭五郎」を無愛想な松重豊という俳優さんが演じていて、まあ、これがはまり役なのですね。 仕事で、お得意を回っていて、突如、腹が減って昼飯を食うという設定で、東京周辺の町の食べ歩きが、多分、けっこう受けたという、これまた古いドラマです。 で、その番組で、ドラマが終わると、原作者の久住昌之という人が、ドラマで紹介した実在のお店を訪ねて、ニヤケながらビールを飲むというパターンなのですが、先日、やっと気づきました。 「おいおい、ニコニコ、ニヤケ笑いで、真っ昼間からビールを飲んでいる原作者久住昌之って、あのマンガの作者じゃないか。」 というような会話がありましたが、あのマンガというのがQ.B.B.「中学生日記」(新潮文庫)です。 Q.B.B.なんていうユニット名で記憶していたからわからなかったのですが、久住昌之、久住卓也の兄弟マンガユニットで、正式には「久住・バカいってんじゃないヨ・ブラザーズ」という名前の略なのですが、今はなくなってしまった文春漫画賞までとった傑作(?)マンガです。 ちょっとページを繰ると、こんな感じです。 4コマの組み合わせで、それぞれの主人公を描いているのですが、このページは山田君です。 とりあえず、ニヤニヤしながら読むのですが、担任の体育の先生が、最後に絶叫するところで、まあ、ぼくの場合は、そういう業界を知っていることもあって、一人笑いということになります。 右のページをご覧ください。トイレのシーンですが、まあ、ありえないとは思うのですが、ジャージの裾のチャックを「社会の窓」だと勘違いした少年の「オシッコ」シーンです。「ションベンモモにつきそう」なんだそうです。なんか、妙な既視感があるんですよね。ありえないのに。 女性には理解できないシーンだとは思うのですが、このマンガをぼくに教えたのは同居人の女性ですからね。 まあ、もうひとつだけ載せてみますね。 見てほしいのはキャッチコピーの「一生で一番ダサイ季節:中学生日記」という所ですね。綿入れを生きて座っている中学生の男の子の「もっとカッコイイ家に生まれたかった」という独り言がのが笑えますね。たしかにダサイ! パラパラ読み直していて、止まらなくなりますね。究極の「バカバカしさ」です。しかし、それにしても。65歳を超えて、このマンガが、相変わらずうれしいぼくは大丈夫なのでしょうか。 この文庫版の後、「新中学生日記」と題して、朝日中高生新聞とやらに10年以上連載していたそうですから、案外知られているマンガなのかもしれませんね。そっちは青林堂から単行本が出ているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.23 10:59:38
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