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2021.08.25
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​オーレル「ジュゼップ 戦場の画家」シネ・リーブル神戸

 予告編を見ていると、スペイン市民戦争とその時代がテーマのようで、「ああ、これは見逃せない。」と思いました。
 そんなことを考えていたさなか、フェイス・ブックで知り合った「おともだち」から「よかったですよ」というメッセージをいただき、朝いちばん10時45分の開始に、勇んでやってきて驚きました。
 いつも閑散としているシネ・リーブルの受付が満員なのです。原因はすぐにわかりました。「ドライブマイカー」です。実は、この日、その映画と二本立てを考えていたのですが、今日は、もう、こっちだけと腹がきまりました。
​ 劇場に入ると、こちらの客は5人でした。見たのはオーレル「ジュゼップ 戦場の画家」です。​
 で、映画が始まったのですが、ここから、少し恥ずかしいことを書きます。
 暗い画面で動き始めたタイトル・ロールと一緒に、小さな音なのですが、演奏だか、歌声だかが聞こえ始め(歌声だったと思うのですが、どっちだったかよく覚えていません)、耳を澄ましていて涙が止まらなくなりました。

​ 「ワルシャワ労働歌」だったんです。​
 ぼくより、お若い方でこの感想に同感される方はいないと思います。この歌をどこで覚えたのかよく覚えていませんが、好きなんですね。ユーチューブで聞くことが出来ますが、まあ、軍歌みたいなもんです。こんな歌、いったい何を興奮しているのだと言われてしまえばそれまでですね。実際、帰宅してチッチキ夫人に話すと鼻で笑われました。
 ついでに言いますが、この映画には、もう一カ所ドキドキしたシーンがあります。
 メキシコに亡命したジョゼップトロツキーの暗殺現場を訪れるシーンです。弾痕が残る壁が赤い画面に描かれているのです。実際には、トロツキーは銃弾では絶命せず、登山用のピッケルで殺害されたのですが、ぼくはこの二つのシーンでこの映画を記憶すると思いました。
 というわけで、始まりから心鷲づかみ状態だったのですが、映画にも感心しました。​​意識朦朧たる老人のうわ言のような話を、絵の好きな孫が聞くという設定のなかで、難民収容所のジョゼップと憲兵であった若き日の祖父との出会いと交流が描かれていきます。​​
​ 祖父の思い出話は1940年代の初頭の出来事ですから、映画で語っている老人は80歳をこえた人です。​
 フランコが台頭するスペインでファシズムに抵抗した人たちが、ナチスに降伏する前夜の隣国フランスでどんな仕打ちを受けたのか、当時、フランスに充満していたのが、ファシズムに対する批判ではなく共産主義に対する恐怖であったことが如実に描かれていて、歴史描写としてまず納得しました。
​ 二つ目の納得は、スペイン市民戦争を戦った「市民義勇軍」「国際旅団」の内情と悲劇、その中で描き続けたジュゼップ・バルトリという画家を知ったことです。​
 三つ目が映画の画面の構成の工夫で、アニメーションだからできたことだと思うのですが、ジョゼップの原画を描き直しながら登場人物を重ね合わせていく動きや、全編を素朴なタッチの絵柄で貫いた監督の表現法にはうなりました。
​ 四つ目は音楽です。最初の「ワルシャワ労働歌」は、おそらく「国際旅団」で歌われた歌として流れたのだと思いますが、その後のシーンでも、登場する人々が歌う民謡(?)をはじめ、特にラストシーンで流れる曲がとても響きましたが、いかんせん、曲名がわかりません。​
​​ ヘミングウェイ、ジョージ・オーウェルの名前とともに知っていた「国際旅団」の悲劇に気を取られながら見ていましたが、名前も作品も知らなかったジュゼップ・バルトリという画家の生涯に現代の青年を出会わせた、オーレルという監督の、ケン・ローチロベール・ゲディギャンと共通した、現代社会に対する前向きのメッセージに拍手!の作品でした。​​
 
監督 オーレル
製作 セルジュ・ラルー
脚本 ジャン=ルイ・ミレシ
音楽
シルビア・ペレス・クルス
セルジ・ロペスセルジ・ロペス
2020年・74分・G・フランス・スペイン・ベルギー合作
原題「Josep」
2021・08・20‐no80 シネ・リーブル神戸no111

追記2021・08・25

「ワルシャワ労働歌」の日本語版の歌詞は以下の通りです。​
「ワルシャワ労働者の歌」
暴虐の雲光をおおい
敵の嵐は荒れくるう
ひるまず進め我等の友よ
敵の鉄鎖をうち砕け
自由の火柱 輝かしく
頭上高く 燃え立ちぬ
いまや最後の戦いに
勝利の旗はひらめかん
立てはらからよ 行け戦いに
聖なる血にまみれよ
とりでの上に我等の世界
築きかためよ勇ましく
​ もと、新左翼の暴力学生だったかもしれない知人に感想を言うと同感されました。内田樹とか高橋源一郎と同年配の方です。そういえば、映画の音楽でその気にさせられた経験の、もっと痛烈な記憶は「地獄の黙示録」ワーグナー「ワルキューレの騎行」です。なんか、その気になった自分が怖かったですね。
​ ところで、トロツキーの暗殺現場についての詳しい描写は、アイザック・ドイッチャーのトロツキー三部作の最終巻、「追放された預言者」(新潮社)で読むことが出来るはずです。スペイン市民戦争「国際旅団」「共和派」、「トロツキスト」、「共産主義派(スターリニスト)」の、まあ、内ゲバで瓦解したと理解しているのは謬見かもしれませんが、トロツキーを暗殺したのがスターリニストだったことは確かで、ぼくは高校三年生で出会ったドイッチャーのせいで「トロツキーびいきのスターリン嫌い」ですが、最近ではますます嫌いです。
 まあ、それにしても「誰がために鐘は鳴る」を読み直さなっくっちゃというのが、この映画の宿題でした。


 
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最終更新日  2023.08.02 10:44:22
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