ゴジラ老人シマクマ君の日々
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シマクマ君
シマクマ君のゴジラブログへようこそ。今日は図書館、明日は映画館。あれこれ、踏み迷よった挙句、時々、女子大生と会ったりする。大した罪は犯さない、困った徘徊老人。「週刊読書案内」・「先生になりたい学生さんや若い先生にこんな本どう?」・「映画館でお昼寝」・「アッ、こんなところにこんな…わが街」とまあ、日々の暮らしのあれこれ、いたって平和に報告しています。
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2021年9月21日火曜日です。三宮のシネ・リーブル神戸で映画を観て、ふらふらと南に向かって歩きました。映画館の前の道を西に向かえば大丸の前から元町商店街、そのまま商店街を西にJR神戸駅まで歩くのが通常の帰り道コースです。 で、今日は南に向かいました。タバコが吸いたかったんですね。まあ、なんとなく人込みを避けたい気分もありました。 海岸通りまで出て、そのまま歩道橋を渡って、というところでこの物体が目に入りました。「フィッシュダンス」というオブジェです。いつもそばを通るのですが、今日は夕日のせいでしょうか、少し印象が違いました。 けっこう古くからここにあります。隣はホテル・オークラで、メリケンパークの入り口あたりです。フランク・ゲーリーというアメリカの建築家の作品です。ご覧の通り魚が跳ねているのですが、この魚は「鯉」なんだそうです。 JR元町駅の東を通って、大丸の前を南に下る通りを「鯉川筋」というのですが、川はおそらく暗渠になっているのでしょう、見えませんが、その鯉川という川の河口がこのあたりだったようで、その川の名前にちなんで「鯉」なのだそうです。 目の細かい金網を継ぎ合わせて作られたオブジェで、地震の前からありました。いつもは灰色に見えるのですが、今日は錆が浮いているのでしょうか、夕日のせいもあるのでしょうね、全体が赤く見えているのがうれしくて写真を撮りました。 高さが20メートルを超えるそうですから、実は結構デカイのです。地下に埋められた「鯉川」の化身がこの辺りで地上に跳ねだしてきている風情です。デカさがうれしいのですが、全景を映すのはなかなか大変です。うれしくて周りをウロウロしました。タバコを吸うことを忘れています。 ちょっと離れて座りました。ここで、ようやくタバコを一服です。夕方の5時前で、夕日の当たっているところと日陰のコントラストにスマホ写真機が文句を言っている感じですね。 もう少し離れるとこんな感じです。街灯が灯る直前だと思うのですが、スイッチがあれば点けてみたいところですが、残念ですね。 さて、ポートタワーの下を通って、神戸駅まで歩きます。でもなんか、いい拾い物をした気分で、暗い映画のことを忘れました。 ところで、今日見た映画は「ホロコーストの罪人」というノルウェーの映画で、老夫婦が裸にされてガス室に送り込まれるシーンが哀しい作品でした。人通りのない道を歩いていると二人の表情が浮かんできて、やはり、やるせないのですが、跳ね上がる「鯉」のおかげでしょうか、いつものボンヤリ歩きで神戸駅にたどり着きました。 駅は勤め帰りの人でごった返していました。まあ、しようがないですね。
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