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ゴジラ老人シマクマ君の日々

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2022.02.17
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​​​ジャンフランコ・ロージ「国境の夜想曲」シネ・リーブル神戸​ ジャンフランコ・ロージ監督「国境の夜想曲」という作品を見ました。​​3年以上の歳月をかけ、イラク、シリア、レバノン、クルディスタンの国境地帯を、一人で旅しながらこの映画を撮影した作品だそうです。
​ ジャンフランコ・ロージという監督の作品は、もちろん初めてでした。ナレーションだったか字幕だったか覚えていませんが、上に書いた作品の制作過程が、少しだけ解説されて、ドキュメンタリーだと気づきました。​

 兵士でしょうか、小隊ごとに掛け声をかけながらランニングしているシーンで始まりました。夕暮れ時の練兵場のようです。繰り返し聴こえてくるかけ声と足音が耳に残りました。
 国境の要塞。女たちの集まる集会所。たむろする兵士。子供たちのあどけないおしゃべり。葦がうっそうと茂っている水辺に小さな船を出す男。男が撃ち落とした獲物を少年が犬のように探しに走る狩場。
 朝まだきの薄闇の中の輝く水平線。日が落ちてだんだん暗くなっていく夕暮れ。その向こうに、少し明るさの残っている地平線。
​ 黄昏時っていいますが、まさしく「たそがれ」「誰ぞ彼(たそがれ)」「彼は誰(かはたれ)」の中に少年が立っています。​
 映像が、ただの羅列、イメージの重ね合わせに見えてコンテキスト​がとらえきれません。そんなふうな困惑の中で見ていたのですが、どこかの国境シーンを見ながら、ハタと膝を打ちました。​
「カメラの主が旅をしているんだ。」
 国境から国境へ旅を続けている人間がいて、彼だか、彼女だかが、漫然とではなく、「ああ。これは!」と思ったシーンが映像に残されているようです。
 そこには継続的な時間の流れはありません。夕暮れ、夜明け、「たそがれ」の光景が、時間の流れを断ち切ったかのような美しさで映し出されますが、同時に不安が刻まれていくシーンが繰り返しあらわれてきます。
​ たとえば、ポスターにある印象的な少年の表情は、映像としてみる限りは、一瞬にして過去のものになっていくのですが、旅を終え、映像を編集している監督自身の脳裏に、フラッシュバックのように​浮かぶ光景の中に、少年の目の哀しさが際立っていたことは間違いないことだと思いました。​​
​​​​ 息子の死を嘆く女たちの愁嘆。自動小銃がおもちゃのような子供たちの日常。家族を人質にとられた女の叫び。隊列を組みグランドを走る兵士。​​​​
​ 犬になって今日の食い扶持を稼ぐために道端に立つ少年の目が見ていたのは「未来」なのでしょうか。​
​​映画を見終えた夕暮れの帰り道、繰り返し、繰り返し、浮かんでくるのは少年の眼差しでした。平和な町のたそがれを歩いていながら、あの少年になんと声をかければいいのか、そんな、どうにもならない苛立ちも浮かびます。​​ ただでさえ、世界はこんな様子だというのに、戦争を始める権力者がいて、いいの、悪いのと、陰謀論だの、地政学だのを口にする、他人事に浮かれる陽気な世界があります。
 ​「どんな場所でも、どんな夜でも、必ず朝は来る」のでしょうか。​
​ カメラ一つ持って、国境から国境へ、おそらく命がけで歩いたジャンフランコ・ロージというイタリア人に拍手!で​した。​
​ それから、今も道端に立って遠くを見つめている少年たち拍手!です。​

監督 ジャンフランコ・ロージ
撮影 ジャンフランコ・ロージ
編集 ヤーコポ・クアドリ  ファブリツィオ・フェデリコ
2020年・104分・イタリア・フランス・ドイツ合作
原題「Notturno」
2022・02・12-no17・シネ・リーブル神戸no135
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最終更新日  2024.08.15 20:45:03
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